【役に立たない無駄知識】TXTデータが存在しないRFC
先日、RFCの正規文書がplain-text ASCIIからXMLに変更された記事を書きましたが、plain-text ASCIIのデータが存在しないRFCも存在しているという無駄知識を先ほど獲得しました。
plain-text ASCIIのフォーマットが存在しないのは、1969年に発行された RFC 8 と RFC 9 です。 それぞれ、スキャンされた手書きデータがPDF化されたものだけが公開されています。
このことに気がついたのは、この文章を書く30分ぐらい前です。
最近は、あまり時間を取ってRFCを読んだりしていなかったので、年末年始に時間を取ってゆっくりと色々なRFCでも読もうかと思って、RFCのデータをrsyncで手元にコピーしました。 RFCのデータは、rsyncで全部コピーできるようになっているのです。
まずは、rsyncでダウンロードしたRFCデータを一通り手元でメタデータ化しようと思って、中身をパースするスクリプトを書いていたら、スクリプトが途中でエラーを吐きました。 曰く、RFC 8番とRFC 9番のTXTデータが無いと。
「あれ?何これ?何らかの運用ミスかrsyncで何かが失敗したとは考えにくいしなぁ」と思って、見てみると、RFC 8 と RFC 9 は、PDFファイルがあるだけで .txt のファイルが存在していません。 不思議に思って、それらのPDFファイルを見てみると、紙に手書きされたメモのスキャンデータでした。
それを見た瞬間に「へぇー、知らなかった」という感想を持ちました。これまで、必要になったRFCを読んでいただけで、特に読む必要性を感じない凄く古いRFCを読んだことがなかったので、気がつかなかったのです。 飲み会のチョイネタ程度にしか役に立たないRFC系の無駄知識がひとつ増えた瞬間でした。
余談
RFC系の無駄知識としては、2013年にRFC 7159によって、RFC 7158が一瞬で廃止されたネタも個人的には好きです。
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