RFCの正規文書がXMLに

2016/12/21-1

インターネットに関連するプロトコルなどを規定するRFC(Request For Comments)の正規文書のフォーマットが、これまでのplain-text ASCIIからXMLへと変わります。そのためのRFCが、RFC 7990 - RFC 7998として策定されました。

これまでのRFCは、plain-text ASCII(プレーンテキスト)によって記述されていました。IETFのWebサイトなどで、HTML化されたものが公開されていますが、それもplain-text ASCIIで書かれたものをHTML化したものでした。

今後、RFCはXMLで記述され、XMLで記述されたものからplain-text、HTML、PDFのRFCが生成されるようになります。RFC 7990が発行された段階では存在していないものの、EPUBでのRFCに関する仕様も検討中であり将来的に採用される予定である、とRFC 7990に書かれています。

RFCの正規文書がXML化されるのに伴い、RFCに含まれる図も見やすくなりそうです。これまで、RFCに含まれる図はアスキーアートでした。たとえば、RFC 2549(鳥類キャリアでのIPにおけるQoS/1999年のApril fool RFC)では、鳥がIPパケットを運ぶ際にWFQ(Weighted fair queueing)を行う手法として、次のような図を示しています。

このような図も、今後はSVGで描かれるようになるので、よりリアルで分かりやすい鳥の絵が描けるようになりそうです。

1969年4月7日に発行されたRFC 1からずっと続いてきたプレーンテキストフォーマットが、いよいよ変わるというのは、非常に地味ですが、実は非常に大きな変化のように思えます。こうやって、少しずつ色々なところが変わっていくのもインターネットの特徴だという感想です。

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