クラウドファンディングIT技術書「プロフェッショナルIPv6」無償配布から1ヶ月

2018/8/9-1

クラウドファンディングで作ったIPv6本である「プロフェッショナルIPv6」の電子版を無償配布してから1ヶ月が経ちました。サポーターの方々に紙版のIPv6本をお届けし、クラウドファンディングのプロジェクトを無事に終えることができました(「あきみちを呼ぶ権利」がいくつか残っています)。 完成した「プロフェッショナルIPv6」の紙版および電子版の一般販売も開始されました。

Twitterなどで、「プロフェッショナルIPv6」や「IPv6本」といったキーワードでエゴサーチをしていると、書籍の写真を掲載されている方々を発見できます。 それらを見ると、本当に多くの方々に喜んでいただけているのがよくわかります。 今回、クラウドファンディングという形で書籍を作りましたが、それによって多くのサポーターの方々と、ある種の一体感を感じることができています。

クラウドファンディングという形で行なったプロジェクトであるため、完成させるまで逃げられないというプレッシャーもあったので、無事に形のある書籍を完成させ、さらに、その内容を多くの方々に認めていただいたうえで喜んでいただけるという事実を見ることができて、正直、「ホッとした」という気持ちもあります。 クラウドファンディングを行うときのプロジェクト名として、ラムダノート社の鹿野さんが「すごい技術書を一緒に作ろう。」という表現を入れたので、完成させたIT技術書を「すごい」と認めてもらえるかどうかも個人的には大きなハードルで、多くの方々の期待通りの品質を出せるかどうかというプレッシャーもありましたが、現時点でhatenaやTwitterなどでの反応を見る限り、内容がダサいという感想は発見できていないので、その点も少し安堵しています。

自分で開始したプロジェクトとはいえ、結構プレッシャーだったんですよ。。。 そういったプレッシャーもあり、多くの方々が喜んでいただけていることを観測できることが本当に嬉しかったのです。

様々な形での配布と販売

プロフェッショナルIPv6は、様々な形で配布および販売を行なっています。

最初から、以下の全部を計画していたわけではありません。 「ラムダノート社も応援できるバージョン」は、読者の方々からのご要望に応じて「お金を払える電子書籍版」を追加したという、冷静に考えると割と謎な展開です。 「窓の杜」からのダウンロードに関しては、先方からのオファーがあり、実現しました。

Pixiv(BOOTH)での無償ダウンロード回数は、約2万2千回です。 クリエイティブコモンズライセンスでの配布を行っており、ダウンロード後にコピーして他の誰かに渡すことも可能としているので、手元に無料版書籍データを持っている人数は、もう少し多いかも知れません。

著者に対して投げ銭をできるバージョンでは、700名弱の方々から合計55万円のご注文をいただきました。 ありがとうございます!

正誤情報

プロフェッショナルIPv6は、更新する技術書を目指しています。 初版1刷での現時点での正誤情報は、githubで公開されるとともに、issueを通じて書籍中に含まれる誤りを報告できる形が取られています。

https://github.com/LambdaNote/errata-professional-ipv6-1-1

これから

多くの方々に読んでいただけるのは、おそらく、これからだと思います。 大学の夏休みが終わり、9月から授業が開始されれば、そこで課題図書として読んでいただける場合もありそうです。 課題図書として授業で使うつもりであるというお話を、すでに何人かの先生からいただいています。

さらに、来年4月になって、情報通信系の企業に入った新人が読むかも知れません。 本書を通じて、IPv6という技術に関する知識が広く伝わるようになれば嬉しいです。

プロフェッショナルIPv6は、初版1刷完成後もアップデートすることを目指していることを公言しています。 そのうち、現段階でわかっている間違いを訂正すると同時に、少し内容を追加したバージョンを公開したいと考えています。

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