IPv4 PPPoE:網終端装置を自由に増設できる接続メニューの提供
色々な説明を省略して非常に雑な表現ではありますが、「IPv6を導入するとインターネットが速くなる」と日本国内で言われている状況があります。NTTフレッツ系のIPv4 PPPoE利用時に、NGNでの網終端での輻輳が発生している場合があり、IPv6 IPoEなどを利用することでIPv4 PPPoEを利用せずにインターネットとの通信が可能になるために、「IPv6の方が速い」という状況が発生するというものです。 IPv4 PPPoEを避けるために、DS-Liteなどを活用するといった話も一部界隈では盛り上がっています。
IPv4 PPPoEに関しては、総務省の研究会で議論が続けられてきましたが、10月27日に行われた「接続料の算定に関する研究会(第8回)」にて、「IPv4 PPPoEを使うと遅い」という状況が改善されるかも知れないと思える新しい動きがありました。
2017年10月27日(金)の10時から開催された研究会での提出資料のうち、NTT東西が提出した資料である「資料8-3」の27ページに、「網終端装置を自由に増設できる接続メニューの提供」というスライドがあります。
- ISP事業者様の要望を踏まえ、IPoE方式のGWルータと同様に、PPPoE方式においてもISP事業者様が網終端装置を自由に増設できる接続メニューを提供します。
- 網終端装置及びGWルータはISP事業者様等からの個別要望に基づき増設するものであることから、要望事業者様にご負担いただくべきものと考えます。
- 本メニューの提供により、トラヒックの増加に応じてISP事業者様が自由に増設できる選択肢を準備することでISPサービス品質の差別化の一助になると考えます。 (同一ISP内での品質差別化については、ご要望を踏まえ現在検討中です。)
まだ詳細が発表されておらず、新メニューが提供されるという点のみが公表された状態ではありますが、今後、何らかの変化は起きそうです。
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