米国Kindle Direct Publishing利用者にとってのKindle日本上陸
昨日より、日本でもAmazon Kindleによる電子書籍販売が開始しました。 私は、以前からKindle Direct Publishingを利用して英訳電子書籍を販売していましたが、今回のKindle日本上陸によって変わったことを紹介します。
読者側での「混乱」
米国Amazon(amazon.com)と日本Amazon(amazon.co.jp)は、別サイトであり、個別に同じ情報で登録したとしても別アカウントであるのと同じ状況になります。 これまで、日本国内でKindleが利用できないため、米国Amazonを利用してKindleによる電子書籍を楽しんでいた日本ユーザが数多くいました。
そういった背景もあり、米国Amazon(amazon.com)で電子書籍を購入していたユーザが、日本のアカウントを使うときに注意すべきことなどがネット上で話題になっています。
KDPの場合は?
読者アカウントでの多少の混乱もあり、米国版Kindle Direct Publishing利用者はどうすれば良いのかが気になってましたが、「そのまま米国アカウントを利用すれば良い」という結論になりそうです(これから開始される方々は日本KDPを利用されることをお勧めします)。
米国版KDP利用者(というか私の視点)から見ると、今回のKindle日本上陸には以下の2つの新機能追加になります。
- 米国、イギリス、イタリア、フランス、ドイツ、スペイン、インドと並んで、日本版Amazon(amazon.co.jp)でも電子書籍が販売されるようになる
- これまでは小切手による支払いを選択せざるを得なかった状況が劇的に改善し、日本国内の銀行への振込による売り上げ受け取りが可能になる
日本における米国KDPユーザとしては、現金化のために銀行等に対して取立依頼(要手数料)が必要な小切手を使わなくても良くなるのが非常に大きいと思います。 Google Adsenseの報酬支払いが銀行振込対応したときと同じような感じですかね。
さらに詳しい情報が必要な方は、以下のAmazon.co.jpのヘルプページをご覧下さい。
日本版Kindle Store開始で「日本語で書いて海外へ売る」が増えるかも
これまで、私はKindleを利用して日本発の情報を英語で海外に伝えることばかりを考えてきましたが、よく考えると、今回のように日本版Amazon Kindle Storeが開始することによって、日本語でKindle電子書籍が発売されることが増えると、日本語のまま購入する人々が海外でチラホラ登場しそうです。
特に漫画や日本文化を扱ったものは、日本国内向けに電子書籍化したとしても、海外に対して意図的に「配布不可」の設定さえしなければ売れるのかも知れません。 海外向け配信を全く考えてなかった書籍が、何故か海外で凄く売れてしまったという事例がそのうち登場するのかもと思い始めた今日この頃です。
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