KDDI auひかりユーザの15%がIPv6対応?
NetworkWorldで「Yahoo, Facebook and Google to IETF: Where are the IPv6 users?」という記事が公開されています。 現在、カナダでIETFが行われていますが、それに関連してIPv6の普及に関して述べています。 記事の内容を滅茶苦茶ザックリと説明すると、コンテンツ側が「World IPv6 Dayで頑張ったけどIPv6ユーザってまだ少ない。IPv6ユーザってどこにいるの?アクセス側のISP頑張ってよ」という感じです。
詳細は、原文を読んで頂くとして、個人的に興味を持ったのが4ページ目に記載されている以下の文章です。
"IPv6 adoption is pretty flat. It's 0.3%," Colitti said. "The bulk of IPv6 adoption is in two networks in France and Japan. ... KDDI gave IPv6 to 15% of their users in five weeks, just in time for World IPv6 Day. One ISP, by itself, made a significant difference in the adoption of IPv6 in Japan."
(意訳)「IPv6普及は進んでいない。まだ全体の0.3%だ」とColitti氏は述べた。 「IPv6普及の大半はフランスと日本にある二つのネットワークだ。KDDIは、5週間で15%のユーザにIPv6を提供し、World IPv6 Dayに間に合った。たった一つのISPが、日本のIPv6普及に非常に顕著な影響を与えた」
KDDIのauひかりがIPv6対応したことによって、わずか5週間でKDDI auひかりユーザの15%がIPv6対応したと述べています。 これによって日本とフランスが2大IPv6対応国になりました(逆に言うと、まだ世界中でIPv6対応が全く進んでない証拠とも言えそうですが)。 また、記事には書かれていませんが「KDDIがIPv6対応したことによってIPv6ユーザが一気に増えた」という話題が世界中のネットワークインフラ業界内で出たようです。
World IPv6 Day以降、KDDIのauひかりからのIPv6接続が強烈に多いという話題が各所で出ていましたが、具体的な数値と思える内容が記載されているのを初めて見ました(実際はどこかで発表されているのかも知れませんが。。。)。 この「15%」という数値が、実は単にRAを出している回線の割合であってIPv6を使っているユーザの割合ではない可能性も高いとは思いますが、それにしても現時点では日本においてエンドユーザへのIPv6提供数が最も多いISPはKDDIであると言えるのかも知れません。
某界隈では、World IPv6 Day寸前にKDDIがIPv6対応を一気に進めたことに対して「タイミングが完璧過ぎる。狙ってやったんだろうか?」という話題がチラホラ出ていましたが、実際に狙っていたのかどうか非常に興味がある今日この頃です。
参考:KDDI: 光ファイバーサービス「auひかり」におけるIPv6アドレスの割り当て開始について〈別紙〉
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