松江のIIJコンテナ型データセンターを見てきた
島根県松江市にあるIIJ松江データセンターパークに行って来ました。 IIJ主催のデータセンター見学会という名のブロガーミーティングに参加した形です。 昨年開催された、実証実験中のコンテナ型データセンターの見学会にも行きましたが、当時と色々変わっている部分もあったり、当時は公開されていなかったコンテナ型データセンターを利用した戦略に関する情報もあり、面白かったです。
全部読む気を無くすぐらい記事が長くなってしまっているので、最初に目次一覧を書いておきます。
- 昨年行われていた実験との違い
- 松江データセンターパーク
- コンテナ型データセンターの形状
- 外気冷却による消費電力低減
- 空調モジュール
- コンテナ型データセンターの容積
- 送電ロスの低減
- 200V給電
- 2タイプのコンテナと検討中の第3のコンテナ
- 国土交通省による「技術的助言」
- コンテナ搬入
- 現時点でIIJ社唯一の物理的データセンター
- IIJにおけるコンテナ型データセンターの位置づけ
- その他(発電機、土台、消火設備、コンテナとコンテナの間)
- 第二世代で取り組む予定のこと
- 他の参加者の方々によるブログ記事
- 最後に
松江DCP(データセンターパーク)所長の岩崎正剛氏による発表
日本で「データセンター」と言えば普通は大きな建物を連想しますし、「コンテナ型」と言えば携帯基地局などのために簡易なものが1個単位で個別に駐車場などに置いてあるイメージがあります。 IIJのコンテナ型データセンターは、日本国内で他に類を見ないデータセンターであり、その中間に位置しているのではないかという感想です。
本当に簡易な設置というわけではなく、松江のデータセンターパーク内という専用の施設内で基礎をしっかりと打ったうえでコンテナを固定してあり、がっちりとした感じです。 全体的な感想としては「基本的に人が立ち入らないコンテナであること」が重要であり、それによって短期間での製造/設置が可能であったり、消費電力削減によるランニングコストも低減できるという思想なんだなぁという感じでした。
1. 昨年行われていた実験との違い
昨年8月に、実証実験中のIIJ外気冷却コンテナ型データセンターを見学に行った記事を書いたのですが、当時と色々な違いがありました。 まず最初に、昨年8月時点では「コンテナ型」とは言わず「モジュール型」と表現されていましたが、現在は「コンテナ型」と呼ばれています。
昨年8月に見学に行ったコンテナ型データセンターとは別に、内部構成がジグザグになっている省スペースの小型コンテナもありました(昨年時点でプレスリリースされたIZmo Sです)。 空調設備の形も大きく変わっていました。
(続く:次へ)
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