企業発表という一次情報の面白さと難しさ

2010/7/26-2

企業が自ら行う発表は、一次情報であり、ソースそのものなので、非常に面白いと言えます。 今まで公開されていなかった情報が公開されることもあり、発表を聞くことの意味は非常にあります。

しかし、企業による計画されたプレス発表等は宣伝のために行われる物が多く、「フォーカスして欲しいもの」や「普及して欲しい考え方」を重点的に述べる傾向がある気がしています。 発表者の視点で発表されている形です。 そのため、一次情報は重要ではありますが、逆に一次情報ほど偏ったものはなさそうです。

意図が分かりにくい場合がある

「一次情報とは発表者視点である」ということが視聴者側が十分に理解している場では、発表内容を直接的過ぎるものにしていない場合がある気がしています。 あまりに直接的な表現を使うと、逆に敬遠されたりするからなのかどうかはわかりませんが、何が言いたいのか見えにくい発表はある気がします。

発表側が、直接的ではなく、間接的に何かを表現しようとしているのですが、あまりにボカシ過ぎていて、そもそも何にフォーカスして欲しいのかすら良くわからないと思うような時もあります。 そのような発表でも、一度「ここにフォーカスして欲しかったんだろうなぁ」というのが見えると、全てのストーリーが急に繋がったりすることがあります。

「何か意味もない関係ない話が混じっているなぁ」と聞いている間は思っていても、文章を書くために色々調べて考えていると、「ああ、こういう事を間接的に言いたいから、こんなことを言ってたんだ!」と急に理解できたりするのですが、そういう瞬間は非常にスッキリした気分になれます。

無味乾燥?

プレス発表文は無味乾燥なイメージを受ける物も多いです。 表現の間違いや、誤解を生みやすい内容を極限まで避けているようにも見えますし、突いて欲しくない部分を避けているように思える場合もあります。

外部の情報を混ぜたりせずに、そのようなプレス発表文だけを基に文章(記事)を書いてしまうと、出来上がる文章(記事)も無味乾燥なものになりがちな気がしています。

このような理由から、最近は、企業による発表を記事にするのは実は手間がかかって難しい部類に入るのではないかと感じ始めています。

プレス発表会に2回目の参加

今年3月にCiscoのプレスイベントに参加しましたが、先日人生2回目のプレスイベントとしてAkamaiのプレス発表会に呼んで頂けました。 実際に会が開催される二日前に、プレス発表会に関わっているPR会社の方から連絡を頂いたという形です。

そして、帰宅してから文章を書き始めて、数日後に公開した記事が「AkamaiがP2Pサービスを発表」です。

今回は、プレス発表会の日に帰宅して「さあ、書こうか」と思ってPCに向かったとき、最初に「何を書けばいいんだ??」と迷ってしまいました。 まず、色々考えて行くと「何が新規だったのか?」が全くわからなくなってしまったというのがあります。 調べると「技術としては2009年時点でリリースされてるじゃん!」というのを発見したことによって、「あれ?結局何が言いたかったんだ。。。」という疑問が強くなってしまったためです。

最終的には「恐らくこれが言いたかった」というのと、「ここが新規」というのが理解できたのですが、結構ハマりました。

ということで、今回は前回のCiscoプレスイベント時の感想とは全く違う側面での「おもうこと」が発生して、こういう文章を書いてみました。

同じ発表をベースにした記事一覧

今回も、前回参加のプレスイベント感想ブログ記事に続いて同じ発表をベースに行われた記事を集めてみました。

各社、注目している部分が違っていて非常に面白いですし、同じ現場に参加した結果生成される記事を読むと非常に勉強になります。 今まで何気なく読んでいた記事と同じ筈なのですが、「同じ発表を聞いていた」という事実によって、不思議といままでとは別の物に見えてきます。

プレス発表会は奥が深い。。。

まだ2回しかプレス発表現場には行っていないのですが、プレス発表を記事にするのは難しいと感じています。 まだまだ勉強と経験を積む必要があると感じる今日この頃です。

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