クラウド編集者の可能性
5月11日に「ネットは多様性を殺すかも」という文章を書き、公開しました。 この文章は多くの方々に読んで頂けたと同時に多くのご意見も頂けました。
文章に賛成意見を述べて頂けた方々も多かったのですが、同時に「これはおかしい」という意見も頂けました。 個人的には、自分の文章に対する鋭い反対意見や批判が大好きです。 特に、その内容を読んで納得できるものにはいつも感謝していますし、鳥肌が立つぐらい感心する視点もあります。
この前書いた「ネットは多様性を殺すかも」に関しては、公開してからしばらくして自分の視点の狭さや、表現の不十分さを強く認識しました。 自分で書いていると気がつかないものですが、公開してみて突っ込みを頂いてから読み直してみると色々と変な点があることがわかります。
ということで、タイトルを含めてもう一度考え直して書き直してみました。 「ネットコミュニティと同調圧力」
無数の編集者による文章叩き
例えば、卒論(or 修論 or D論)であれば、同じ文章を何ヶ月も書き続けます。 何度も何度も書いては消し書いては消しという作業を繰り返します。 それによって、ある特定の流れを持つ文章が完成します。
本や雑誌記事も同様に同じ文章を何度も書き直す事で完成度を上昇させていきます。
一方で、ブログの記事はどうでしょうか? 致命的な間違いなどがある場合は軽微な修正などを行うことはありますが、文章全体を考え直して書き直して、それを別記事として出すという方法にはあまり出会った事がありません。 ある意味、書きっぱなしの投げっぱなしかもしれません。 少なくとも、私はそうでした(ごめんなさい)。
今回のように、頂いた様々なご意見を元に自分なりに色々と考え直して文章を書くというプロセスを続ける事は、ネット上に無数の編集者が存在していて、その方々が自分の文章を叩いてくれていという状態と言えるかもと思いました。 これって実は凄く素晴らしいことなのかも知れません。 ある意味、編集者2.0というか、クラウド編集者という感覚かも知れないと思いました。
ただ、注意しなくてはならない点もありそうです。 多くの人の意見を取り入れ過ぎてひたすら角だけを取り除いた文章は毒にも薬にもならないとも思うので、意見の取捨選択は重要だと思います。
正規メディア記事として出したいです!
あるブログ記事の文章を書き直すという事例として最近あるのは、例えば過去に書いたブログ記事をまとめて出版するときや、雑誌記事用に再構成するときなどではないかと思われます。 過去に書いた記事をプロの編集者さんからの指摘を元に再構成すると、全く別の記事になります。 これを何度か経験すると「やっぱりプロは凄いなぁ」と強く思えます。
今回、自分の駄目記事を書き直すという流れの中で、実は次のステップとして正規メディアへの掲載というものも目指せるのではないかと考えました。 特定の思想や発想に基づく単一の記事を、ブログの中で何回か掲載しながら練って行き、正規メディアでも利用できるクオリティの文章が出来上がるというプロセス(もしくは事例)があっても良いのではないかという考えです。
ということで、ネット上からの様々なご意見を元に自分なりに書き直してみた記事を、さらにプロの編集者の方に叩いて頂いて、雑誌もしくはオンラインメディアなどの記事として採用して頂きたいのですが、編集者様、いかがでしょうか? もし、「うちの媒体に載せてもいいよ!」という方がいらっしゃったら是非ご連絡頂ければ幸いです。
よろしくお願いします!
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