PhotomatixとPhotoshopでHDRi遊び

2009/5/2-1

BMXライダーの植山周志さんとSkypeでチャットをしていたら「こんな画像があるから見て〜」と自慢されて(本日画像が公開されてました)、さらに「HDRiな生活」というブログを教えて頂きました。 そこで掲載されている合成写真を見て「すげーーーーー!」と思って感動して、同じような画像を作ってみたくなりました。 そして二日ぐらいひたすらHDRiにハマってました。 Photomatixも買っちゃいました。 二日間の成果が以下の写真です。 我が家の水槽の横に置いてあるEHEIM外部濾過写真フィルタです。 スピルリナはプレコの餌です。

この画像の作り方

この画像は自分で撮影した3枚の写真を合成しています。 今回、写真は適正露出とEV±2の3枚を使用しています。

合成にはPhotoshopとPhotomatix Pro 3.1.3というソフトを使って合成しました。 Photomatixは体験版が無料で試せます。 私は体験版で色々試してからPhotoshop Plugin付きパックを購入しました。 Amazonで日本語版も購入できますが、アップグレード時に問題があるらしいので英語版をオンラインで購入してしまいました。

個人的に一番ハマったのは「好みの画像を作るのにソフトの使い方ではなく、写真撮影する対象を選ぶ必要がある」という点です。 最初はマクロレンズで魚を撮影したりしていたのですが、どうしても「HDRiな生活」で紹介されているような質感が出せませんでした。 その後、色々と同ブログで掲載されている写真を見ると人物や動物は絵画風の質感を出し難いのかも知れないという点に気がつきました。 そして、木目調の水槽台を撮影するという所に行くまで二日かかってしまいました。orz

撮影方法

今回色々調べてわかった撮影のポイント

  • 今回狙った質感を出すには被写体の選定が命かも
  • この質感を出すには「ひらべったいもの」を撮影すべし
  • この質感を出すには「暗い」もしくは「薄暗い」が良い
  • 緑の森などでも似たような「味」が出せる
  • 三脚は必須(三脚が使えなければどこかに置くなどして固定)
  • AEB設定を使うと楽(EV±2の画像が撮影しやすい)
  • AEB+セルフタイマーを使うと3連続で自動撮影してくれる
  • RAWで撮影しないと編集中にDCTブロックが見えてしまう事がある

画像作成の流れ

まず、最初に撮影をします。 以下、適正露出/露出アンダー/露出オーバーの3枚です。



これらをPhotoshopからPhotomatixでHDR合成します。 私はPhotoshopから合成しました。 Photomatixでは「Generate HDR Image」、フォトショップでは「ファイル > 自動処理 > HDRに統合...」です。

HDR合成後の写真

HDR統合で出来上がった画像が以下の画像です。

Tone-mapping

HDR合成後にTone-mappingという処理を行います。 これが最大のポイントとなる部分です。

PhotomatixではHDR作成後に出てくるTone Mappingというボタンを押します。 Photoshopでは、「フィルタ > Photomatix > Tone mapping...」です(HDRSoftからPhotoshopプラグインを購入する必要があります)。

Tone mappingそのものですが、色々なパラメータをグリグリいじると絵画風になるパラメータがあります。 ただ、注意しなければならないのは絵画風になりやすい写真とそうでないものがあることです。 私はここでかなりハマりました。

Photomatixパラメータに関しては「HDRiな生活:photomatix各パラメータの感覚的説明。コツはとにかく作りまくる@大塚公園」のドキュメントが秀逸です。 最初は何度も読み返しましたが、終わってみれば「被写体の選定が大事」という悲しい結論に達しました。

Photoshopで仕上げ

Photoshopで最終的な仕上げを行って完成度を上げる方法は「HDRiな生活:HDR作成におけるphotomatixからphotoshopへのワークフロー例」を参照して下さい。 このドキュメントはかなり秀逸です。 今回、勝手に心の師とさせて頂きました。

具体的にはLight Smoothingのパラメータを左側(マイナス側)の方にした画像と右側(プラス側)にした画像2枚を作ってPhotoshopで合成します。 合成する前にレイヤーにボカシやアンシャープマスクをかけたり、オーバーレイレイヤーにしたりします。

マイナス側

プラス側

最後に

ということで、楽しみました! もしよろしければ皆様も楽しんで下さい!

さて、次は何を撮影しましょうか。。。 夢は膨らみます。

HDRiについての参考資料(モドキも含む)

追記

shoe-g.com : HDRIで動く物を撮る BMXエアー写真を撮影とカメラマン&HDRiな生活のトシロウさんのインタビュー

HDRiな生活 : BMXライダー植山周志さんを撮影させていただきました!

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