Webを介した親子のコミュニケーション
Web等を介した親子コミュニケーションが今後増えて行くのかぁと、漠然と思いました。 何か、インターネットとWebの進化によって家庭の中までも変化しいく時代が近づいているのかなぁと。
最近、「子供のmixi読んでる」とか、「親のブログを読んでる」とか、「Twitterで親にfollowされているらしいけど誰だかわからない」とか「Twitterで娘/息子にfollowされている」とか、Webを介して直接的ではないコミュニケーションを「している」と発言している事例に出会うことがあります。
それって凄い事じゃないか?
それを何度か見ているうちに、「これって凄いことだなぁ」と思うようになりました。 というのは、例えば自分が中学ぐらいのときにTwitterがあったとして、親もTwitterをやっていて、それをfollowしていたらどうなってたんだろうか?と思うわけです。
親が会社で嫌な事があった事をつぶやいていたり、興味があるニュースに関して一言コメントを書いていて、それが自分のタイムラインに流れてきた時、自分はどのようにそれを受け止めて、自分の親との距離感はどう変わるのだろうか?と妄想しました。
逆もあり得ます。 自分の学校での出来事などを、Twitterでつぶやいたのを見た親は、どのように自分との接し方を変更したのだろうかと妄想しました。
親がまとめた文章を読む機会
ブログやmixiを通じた親子コミュニケーションも興味深いです。 例えば親が書いているブログであれば、「自分の親の考えてまとめた文章を読む」という状況が生まれるわけです。
これって今までは作家やライターや記者などの「書く事」が職業な方々の間でだけ発生していた事です。 これが、一般の人でも発生するようになるということです。 「自分の親の思想に文章という媒体を使って触れる」ということのインパクトって、どんな感じなんですかね?
なお、文章を読む事と「それに対する感想」は全く別の概念なのでご注意ください。 文章を読んだ結果、例えば娘が父親を蔑むという反応がある場合もありそうです。 文章の内容によっては、「子供が親のエロ本を発見してしまう」のに近い感覚が発生しても不思議ではありません。
押しつけじゃないのがいい
これらのコミュニケーションの良いところは、「興味を持った人だけが読む」という媒体であることです。
例えば、ブログであれば「興味を持ったときに興味を持ったものだけを選んで読む」という事ができますし、Twitterであれば「興味があるから家族をフォローする」という「選択権」が本人に与えられています。
強制されてやるものではない、というところに良さがあります。 また、時間的にも読者側に最適な時間で行えるという良さもあります。 電話などの1対1の手段では行えない手法です。
公開親子喧嘩が発生するか?
ブログ上で言い争いや揉め事が発生し、それを他人がまとめて、全体的な流れが要約されて情報が流通してしまう事があります。 親子が両方ともブログを書いている場合、ブログ上での言い争いが「事件」になってしまうという事例が今後発生するかも知れないと妄想しました。
今までは家庭の中で閉じていた親子の確執がオンラインに晒されて、「コンテンツ」として大衆に「消費」されてしまうという時代が来てしまうのでしょうか? 何かちょっと怖い気もしますが、ブログやオンラインでの「つぶやき」などが増えて行くと、数年以内にそのような「事件」が発生しそうな気もしています。
今後増えて行くのではないか?
Twitterとかmixiとかをやっている年齢の子供がいて、かつ、自分もネットを激しく活用しているような方々は、まだまだ少数派だろうと思います。
しかし、時間の経過とともに、これから徐々にそのような事例が増えて行くと思われます。 例えば、ネットバリバリな世代がこれから結婚して子供が出来て、その子供が大きくなった時もまだ親がネット上で情報をつぶやきなどのアウトプットを生成し続けているという事例は増えて行きそうです。
今までは電話とかポケベルとか携帯とかメールとかによる1対1の親子コミュニケーションが主でした。 これからは、1対多もしくは多対多のコミュニケーションの中に「親子」という概念も含まれるという世界が来るのかも知れません。
インターネットは親子のコミュニケーションや、そのあり方も変えて行くのかも知れないですね。 デジタルネイティブ2世はどんな教育を受けて育って行くのだろうかと妄想してやまない今日この頃でした。
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