Adsenseを貼り付けているだけで評判が落ちてしまう恐れ
Google社のAdsenseを貼り付けているだけで、運営主体の評判が落ちてしまう可能性があるようです。 以前から良く言われている話ではありますが、個人的には「気にし過ぎ」だと思っていました。 最近、残念ながらこれが気のせいでは無い事がわかってきました。 もう少し正確に言うと「業界によっては問題になり得る」という事がわかってきました。
いわゆる「情報商材」が表示されると。。。
私は熱帯魚ショップとのレベニューシェアという形で熱帯魚サイトを運営しています。 それらのサイトではGoogle社のAdsense広告を貼り付けてあります。
広告として表示されるものの多くは、水槽や観賞魚販売などコンテンツに適合したものです。 ここら辺は流石だと思います。
しかし、時折いわゆる情報商材系の怪しげな広告が表示されます。 「月額100万円儲かります」とか「素人でも即お金儲け」系の奴です。 「神秘の力で水か綺麗に」系の広告が表示された事もあります。
サイトターゲット広告で指定された場合が一番悲惨です。 かなり大きく「努力しなくても100万円」系の広告が掲載されてしまいます。 これは非常に目立ちます。
サイトで色々な情報を継続的に公開し続けて、ある程度信用されていくと、「あのサイトが紹介してるから大丈夫かな?」という思いが発生してくるそうです。 しかし、実際はサイト運営者側は紹介しているつもりはさらさらありません。
このようなAdsenseの怪しげな広告に関して、お店に来るお客様や取引先の方々からの質問(もしくはクレーム)が発生する事があるそうです。 (運営している熱帯魚サイトは、直接お店のサイトとは別に作ってあるサテライトサイトで、お店のサイトにはAdsenseを張っているわけではありません。 念のため。 まあ、運営主体である事は確かなので、質問等をするとすればお店になるのは当然であると思います。。。)
Adsenseを見慣れていて、それが広告だとわかる人が多い業界であれば何の問題も発生しませんが、それを知らない人が多い業界では問題になるようです。 IT系の人であれば、「広告が自動的に選択される」という概念は理解しやすいのですが、そうではない人にとっては理解不能であるようです。 「Adsenseは自動的に広告が出るので制御できないんです」「フィルタがいっぱいなんです」と言っても理解してくれません。 「だって表示されてるだろ」と返されて終わります。
色々説明すると、多くの場合は「ふーん」と言うそうですが、恐らく納得していません。 最終的に「あんなもの出してたら信用に関わるよ」と面と向かって言われてしまう事もあるそうです。
どうしましょうか。。。
Google社のAdsenseは、多くのユーザが負担無く使える非常に良いシステムだと思います。 コンテンツと広告のマッチ具合もドンドン向上しているように見えますし、管理用ツールの利便性も非常に高いです。 ただ、現状の運用では、特定の状況下で広告を貼り付けると、サイト運営主体の評判を落としかねない状況が発生するようです。
現状では「フィルタ」で対処が可能です。 しかし、フィルタへ登録できるURLは200個までです。 大手のISP名(ドメイン名を取得せずに広告を出している対象向け)や、フリーのホームページスペース運営団体を片っ端から登録するだけでかなり埋まってしまいます。 特定の広告主が同様のIPアドレスに対して複数のドメイン名を取得して広告を出している場合も結構あるので、200個は一瞬で埋まってしまいます。 今の倍ぐらいフィルタが設定できれば多少は状況が改善するのかも知れませんが、焼け石に水になる気もします。
広告レビューセンターを使うと拒否できるようですが、拒否した理由を広告主に通知する仕組みであるようです。 これでは、片っ端から様々な情報商材系広告主に喧嘩を売ることになりかねないので、使うのをためらっています。 (実は使えば問題解決というオチはあるのかも知れませんが。。。)
Yahooショッピングや楽天などを使って商品を一つ一つ選ぶアフィリエイト以外の広告タイプ(i.e. 自動的な広告)を希望した場合、 IT系のWebサイト以外では、Google社のAdsense以外の選択肢が無いのが現状だと思われます。 広義でYahoo側のキーワード連動広告のOverture社コンテンツマッチでは、いわゆる「怪しげ」な広告が表示される事はありません。 そちらが使えれば良いのかも知れませんが、残念ながらOverture社は1000万PV以上無いと相手にしてくれないですし、その他アフィリエイトサービスプロバイダではペット/観賞魚/熱帯魚というカテゴリではWeb用広告があまりありません。
最後に
多くの人にとっては、わりと今更な話だと思いますが、最近実感し始めたので書いてみました。
なお、これは2008年2月現在の話です。 (問題点が改善された後も記事が公開され続けた場合のために日付明記。回避策など何かUpdateがあれば追記予定。)
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