博士課程を途中であきらめてベンチャー企業就職という道がもっとあれば良いのかも

2008/10/28-1

クックパッドのオフィスが凄すぎる件について - Future Insight」を読んで色々連想しました。 そこでは、以下のように書かれています。

すでに納得のできるポジションにいる人を引き抜くというのはなかなか難しいわけで、大企業の研究系で飼い殺しになっているエンジニアを引っ張ってくるっていうのが戦略としてはおいしい気がします。パッと思いつく有効な手だては、

大企業だけではなく、博士進学者というのも実はかなりエンジニアを抱えていると思います。 例えば、「研究」や「論文」というフィールドには馴染めず数年間過ごしてしまったけど、スキルとしては非常に高いものを持っていて、「作業」や「仕事」という面では優秀な博士課程学生がいます。 そのような場合、論文を書くという作業に馴染めなかったことなどに関して多少落ち込んでいる時期だったりするので、最初は自信が無さそうなそぶりを見せたりするかも知れません。 基本的なスキルは高い場合が多いので、軌道に乗れば凄い戦力になる人材が豊富に溢れている気がします。

ただ、ベンチャー企業をやっている知人が「博士課程の人間を雇っても使いこなせる自信が無い」と発言していた事もあるように、博士課程学生は「ITそのものに凄く強くはないけどそっちの道の誰かを雇いたい企業」からは敬遠されてしまうのかも知れません。 博士課程が途中でつらくなった人が、学生をやりながら数ヶ月ぐらいインターンに行けたりする制度があれば、ちょっと違ったりするのかもと思うこともあります。 博士課程は修士課程と結構違うので、入ってみてから自分に向いていなかったと気がついて途方にくれてしまう優秀な人を結構見てきてるんですよね。。。

(でもそれってベンチャーに限らず、大企業でもという話はありますね。。。)

そもそもベンチャー企業ってどうやって探すのだろうか?

博士課程でなくても、コンピュータを専攻する学生が、ベンチャー企業に就職をしようと思うときってどうやって会社を探すのだろうか?とちょっと不思議に思いました。 私の周りでベンチャーに就職した優秀な学生は、元々学生時代からそのベンチャー企業に関わっていたり、研究を通じて知り合いだった大手企業の人が立ち上げたベンチャーに行ったりというパターンがメインです。 基本的に元々中を知っていて、人のつながりでベンチャーに就職している人が多いんですよね。

それ以外だと、基本的に「目立っているところ」に行く傾向があると思います。 例えば、ネット上で有名なサービスをやっているところや、就職情報誌の特集で良く出てくるようなところや、面白い制度や施設がある「変な会社」であることをウリにしていて雑誌に出ているような会社に人が集まっているような気がします。

いやでも、きっとそうじゃなくても、収益をあげられていて居心地が良くてやっていることも面白い会社があるような気がするんですよね。 就職しようと思っている方の立場の人間って、どうやってそういうところを発見すればいいのでしょうか?

例えば、ITバリバリじゃなくても、IT的人材を初めて採用したいと思っている面白いところに乗り込むにはどうすれば良いのでしょうか? そもそもそんなところあるんでしょうか?

恐らく私が知らないだけだとは思うのですが、私のように「どんなベンチャーが存在しているのか知らない人」を減らすことが出来ればうまいマッチングも増えるのではないかと思った今日この頃です。 (現実問題、色々難しい面があるのでしょうが。。。)

追記 : 2008/10/29

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