ネットワークの考え方 ルータとスイッチは何が違う?
オーム社の方と「The Victorian Internet: The Remarkable Story of the Telegraph and the Nineteenth Century 's On-line Pioneers」といういう本についてメールで雑談をしました。 The Victorian Internetは1997年の本です。
Amazon.comではかなりの人が好意的なレビューを寄せていたり、先日記事を書いたGoogle Tech Talksの中でも非常に好意的に紹介されていました。 Tech TalksやAmazonレビューを見ると、電信とインターネットの間の相似性を語っている本であると思われます。
アメリカではある程度売れていた本のように思えたのと、面白そうな感じであるのに、 日本で翻訳が出ないのは何故だろうと不思議に思って質問をしたところ、 個人的な感想として「現在まで翻訳が出ていないのは、単にこの手の翻訳書に強いところが気がつかなかったか、検討したものの日本市場むきでないと判断したか、その あたりだと推察します。」というような感じだそうです。
さらに、
「そういえばむかし企画した本に、OSIやTCP/IPに縛られないでネットワークの仕組みを解説しようとした『ネットワークの考え方』という本があって、 そこでは話が電信までさかのぼることもあったのを思い出しました。 いい本だと思っているのですが重版にならなくて残念……」
というような話になり、
ついつい、
「面白そうな本ですね」
と言ったために、一冊献本して頂くことになってしまいました。 何かおねだりをしてしまったようで申し訳ない気がします。
で、何となく読んでみたのですが、確かに売れなさそうな本だと思いました。 本のサイズといい、デザインといい、字のつまり具合といい、何となく大学で教科書指定されるような雰囲気の本です。 書店で手にとってパラパラめくっても、恐らく私は購入しません。
あと、「考え方」と言うだけあって、「考え方」を重視しています。 比喩が非常に多いです。 バリバリ中身を知りたい人には物足りないと思います。
ただ、個人的には非常に「使いやすい」本だと思いました。 何に使うかというと、大学の授業です。 大学の授業を作るためのアンチョコとしては非常に使いやすいと思います。 昔、大学の先生の授業資料作成手伝いをするときに作ったPPTと同じような事がたくさん書いてあります。
ということで献本頂いた本は、読み終わりと同時に研究室へ寄付する予定になっています。 丁度新人が入ってくる時期でもあるので、新人教育用にも活用させて頂く予定です。 (研究室でこれから仲間になる新人さん、よろしくお願いいたします。)
ありがとうございました!
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