ディスカスが琵琶湖で捕獲される
なんと、琵琶湖でディスカスが発見されてしまったそうです。
飼育していた誰かが飼いきれなくなって密放流してしまったのであると思われます。 ディスカスは低水温では生きていけないので、この夏の間に放流されたものが冬に死んでしまう前に捕獲されたのだと思われます。
このような事をしてしまうと、生態系に悪影響を与えますし、何より残酷です。 明らかに生き延びる事が出来ない環境に放流するというのは単に自分の手を下さないだけです。 しかも、その個体を殺すだけではなく、琵琶湖の環境にも悪影響を与えるという最悪の選択です。
ディスカスは雑食性なので、色々食べます。 口に入るサイズの小魚を食べますし、小さな海老なども食べます。 3匹が生きていくには、それなりの小型生物が食べられていってしまう事になります。
水温の関係で本州では、流通している多くの熱帯魚は冬を越せないと思いますが、 沖縄などでは、野生化した熱帯魚が非常に多いと聞いています。 日本ではありませんが、熱帯魚の養殖が盛んな東南アジアでは野生化してしまった他国からの熱帯魚が大量に存在するそうです。 話はちょっとズレますが、あまりに増えすぎたために外来魚を使ってバイオ燃料を作ろうという研究が出てきているそうです。
現在、環境に悪影響を与える恐れがある生物は「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」によって飼育も禁止されています。 指定されている生物としてはブラックバスとブルーギルが有名です。 魚以外では、ワニガメが有名だと思われます。 そのうち、ガーパイクと呼ばれるワニのような顔をして鋭い歯を持つ北米産大型魚が指定されるかも知れません。
環境省 : 外来法Q&Aには以下のような記述があります。
Q5: 特定外来生物を飼いきれなくなった ■特定外来生物に限らず、生き物を飼い始めた場合は、 最後まで飼い続ける責任を持たなければなりません。 ■どうしても出来ない場合は、あなたが責任を持って殺 処分してください。 残念ですが、これは許可を受けた者として負っていただく責任です。 故意に逃がした場合は処罰の対象となりますので注意してください。 ■このような事態に陥らないためにも、生き物を飼い始めるときは、 その生き物の寿命、成長したときの大きさ、 性格や生態といったことを十分調べた上で判断してください。
飼育する各個人が責任を持たなければなりませんね。 あと、このQ&Aには記述されていませんが、近くのペットショップに相談するという方法もあります。
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