中小企業にプログラマはいらない
「Small ISVs: You need Developers, not Programmers」という記事がありました。 2003年5月の記事のようです。 半分根性論な気もしましたが、この記事の視点は非常に面白かったです。 そうなのかもと思う面もありました。
この記事を書いている人は25人の社員がいるソフトウェアベンダを運営しているそうです。 6年間会社を続けてわかったこととしては「小規模な企業にプログラマは居てはならない」だそうです。 必要なのは「プログラマ」ではなく「開発者」だそうです。
以下が駄目な「プログラマ」の特徴だそうです。 小規模企業では以下のような人は「いらない」そうです。
- 新しい機能を実装することばかりする
- たまにバグを修正する
- 仕様書を書かない
- ドキュメンテーションを書く手伝いをしない
- 自動化されたテストを作成しない
- テスト実行を手助けしない
- 開発環境を最新に保たない(自動ビルドシステムを最新に保たない)
- 問題発生時に顧客の手助けをしない
- コードを読みもしない
- ひたすら新しいコードを生成している
小規模な企業では、ただ単にコードだけを書く人を雇用し続ける余裕がないそうです。 少ない人数であらゆる事をやらなければならないそうです。
大企業と小規模企業の違い
小規模
- オールラウンドプレイヤーが必要
- 会社が成功するために色々とやってくれる人が必要
- 一人の担当者が全てをやってしまう
- 何かを黙々と勝手にやっている人がいることがある
- キーワードは柔軟性
大規模
- 専門家がいる
- アーキテクトがデザインをする
- プログラマがコードを書く
- マネージャがプログラマを管理する
- キーワードは境界(守備範囲)
開発者に必要な要素
小規模企業では多くの人がコードを書きますが、その他の作業も同時にこなさないといけません。
- 仕様書書き
- 設定マネージメント
- コードレビュー
- テスト
- 自動化テスト
- ドキュメンテーション
- 顧客対応
「開発者」は「プログラマ」と違って大きな視点で物事を見ることができるそうです。 脅威的なプログラミング能力を持つ人は、「開発者」にはならない事があるかもしれないそうです。 コーディングは「開発者」になるためのスキルの全てではないそうです。 また、コーディングスキルが低いメンバーが、最高の「開発者」としてチームに貢献することもあり得るそうです。
FAQ
面白かったので一部要約してみました。 他にもあるので、是非原文をご覧下さい。
Q : うちのプログラマは、そんなことしたくないと言うのですが
小規模企業に居るのが良いかどうかを、そのプログラマと相談して下さい。
Q : そんなことを出来る人はあまりいなくて、雇用できないと思うんですが。
その通りです。 外部から雇用はできないので、そのように育て上げましょう。
でも、育った後はしっかりと捕まえていましょう。 そうでないと、大きな会社に転職されたり、起業したりしてしまいます。
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