Web制作営業(2)
熱帯魚屋さんと一緒にWebサイトを作っていると、熱帯魚に関して教えてもらうかわりに、何となく色々Webについて教えています。 そこで知ったのが、そういう業界の人はWebサーフィンをあまりしていなさそうだということです。
熱帯魚ショップの運営は重労働です。 水換えや、魚の手入れ、餌やり、魚の仕入れなどを毎日行わなければなりません。 さらに、水槽にコケなどがついているとみすぼらしくなってしまうので、それらのケアもしないといけません。 開店時間になると、接客もしないといけません。 個人で経営していると、呑気にウェブを見る時間などなさそうです。
今のところ知り合った個人商店経営者の方々は、コンピュータが好きなわけではありませんでした。 時代の流れに必死についていくために、仕方が無くホームページの作り方を独学で学んでWebサイトを自作していました。 注文を受け付けたり、販売サイトを更新するために仕方が無くコンピュータをやっているそうです。
恐らく、同様の傾向は熱帯魚以外の個人商店でもありそうだと感じています。 Webサイト共同制作第3弾も企画中ですが、今度は熱帯魚屋さんではありません。 第3弾のパートナーの方にも同様の傾向がありました。
Web制作を外注しない理由
Web制作を外注しないのは、売り上げが伸びる保障も無いのに出費を増やすわけにはいかないためです。 個人商店経営者の方々は日々仕入れやその他出費を発生させながら商売をまわしています。 サラリーマンとは違い、日々のちょっとしたサジ加減で路頭に迷ったり、家族に不自由をさせてしまう可能性があるので、出費に関してはシビアです。
そこで、収入が増えるかどうかも不明なのに毎月数万円とか言われても、恐らくはOKはしません。 まず、第一にWebやサーチエンジン経由で何かが発生して、顧客が増えるという概念自体を理解してもらうのに時間がかかります。
熱帯魚屋さんにGoogle Adwordsの使い方を伝えて、実際に色々と試してもらうと、かなり驚いていました。 熱帯魚の場合、広告といえばメジャーな熱帯魚雑誌に広告を出すことです。 そうすると小さなスペースでも出稿に数万円かかったりしてしまいます。 1日100円もいかない規模で実際に顧客が来てくれるという事実を知ってびっくりしていました。
営業手法
そこで、これはWeb制作営業に使えるのではないかと考えました。 基本的に電話営業がすぐに断られてしまうのは商店側にメリットがないと感じられてしますからだと思われます。 「お金は取りません。負担もかけません。まずは私の実力を見てください。」的な話であれば耳を傾けてくれる人もいるのではないかと思いました。
品物は良いがサイトの出来が悪い個人商店を探し出して、Adwordsなどで広告を出してあげて、結果として顧客が増えればWeb制作を発注してもらうという方法を考えてみました。 個人商店のジャンルはマニアックであればあるだけ良いと思われます。 というのは、マニアックなジャンルの方がAdwordsで出稿するキーワード単価が小額になるからです。 十分キーワード単価が少ない業界であれば、1クリックは6円〜10円ぐらいでしょうし、キーワードの表示回数もたかが知れています。 1ヶ月に数千円もかからないと思われます。
1ヶ月ぐらいトライアルでGoogleに広告を出してあげて、その間に信頼関係を構築して、それから受注すれば良いのではないかと思いました。 客が目に見えて増えれば、Webサイト制作の重要性をわかってもらえるでしょうし、その後の改善案も説得力が増します。 あと、キーワードを選定する過程で、その個人商店のジャンルや特性を調べたりして相手の事を知ることもできます。 さらに、広告費をまず負担してあげるため、個人商店側からすれば借りを返さなければいけないという感情が発生するかもしれません。 もちろん、これらは全て相手の了承を得てからやるべきで、勝手に相手の広告を出しておいて無理矢理恩を売るような行為はすべきではありません。
人を一人雇って、1時間電話をかけ続けて全部断られるよりも、1ヶ月Googleにマイナーキーワードで広告を出してあげる方が場合によっては安上がりです。 最初の取っ掛かりさえ作ってしまえば、あとは人的ネットワークで地元商店街などの別の顧客を紹介していってもらえば、当分は受注に困らないと勝手に妄想してみました。 まあ、面倒かも知れないので実際にやってみて機能する手法かどうかは定かではありませんが。 また、広告を1ヶ月出してみたけど、発注してくれなかったという場合もあり得そうです。
最後に
色々サイトを見てみましたが、現状ではマニアックでユニークな個人商店でネットショップの出来がイマイチであるところは非常に多いです。 ちょっと手を変えれば凄くたくさん顧客は眠っているのではないかと勝手に考えた今日この頃でした。 単なる思いつきなので、うまくいくかどうかは不明です。
関連
最近のエントリ
- 「ピアリング戦記」の英訳版EPUBを無料配布します!
- IPv4アドレス移転の売買価格推移および移転組織ランキング100
- 例示用IPv6アドレス 3fff::/20 が新たに追加
- ShowNet 2024のL2L3
- ShowNet 2024 ローカル5G
- ShowNetのローカル5G企画(2022年、2023年)
過去記事