進化する株価操作SPAM
「VNUNET : Stock spam gets smart」という記事がありました。 特定の株に関する情報と言いながら大量にSPAMメールを送信し、その銘柄の株価を吊り上げ、利益を得るという手口は以前から報告されていますが、最近はさらに手口が巧妙化しているそうです。
まず、SPAM送信者はあらかじめ狙った銘柄の株を買い占めて、騙された人たちに売りつけるそうです。 そうすると、SPAM送信者は底値で株を買うことになりますね。 売る側の方が確実に安い価格で株を購入できるため、このSPAMに早めに乗れば価格上昇に便乗できるという考えは持たない方が良いという専門家の意見が書いてありました。 狙われた株の価格は短期的には上昇するらしいですが、最終的には狙われる前よりも安くなってしまうそうです。
さらに、SPAM送信者達は盗んだアカウントで株の取引を行うそうです。 最近では「株必勝法」というような手法を販売する人が、この犯罪に関わることが多いそうです。 この手引きは、不法に得た株取引アカウントなどを含む場合があるため、例えば千ドルなど高価で販売されているそうです。
不正に操作される株の価格は非常に短時間で動作するそうです。 SPAMによる株価操作の観測例では、1時間の間に3.45ドルから3.90ドルに上昇したそうです。 (この例では2名が逮捕されたそうです)
昔は無名の格安株ばかりが狙われていたそうですが、最近はNASDAQ、AMEX、フランクフルト証券取引所などで公開されている株が狙われる事も増えてきたそうです。
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