中小企業にプログラマはいらない

2007/4/25

Small ISVs: You need Developers, not Programmers」という記事がありました。 2003年5月の記事のようです。 半分根性論な気もしましたが、この記事の視点は非常に面白かったです。 そうなのかもと思う面もありました。

この記事を書いている人は25人の社員がいるソフトウェアベンダを運営しているそうです。 6年間会社を続けてわかったこととしては「小規模な企業にプログラマは居てはならない」だそうです。 必要なのは「プログラマ」ではなく「開発者」だそうです。

以下が駄目な「プログラマ」の特徴だそうです。 小規模企業では以下のような人は「いらない」そうです。

  • 新しい機能を実装することばかりする
  • たまにバグを修正する
  • 仕様書を書かない
  • ドキュメンテーションを書く手伝いをしない
  • 自動化されたテストを作成しない
  • テスト実行を手助けしない
  • 開発環境を最新に保たない(自動ビルドシステムを最新に保たない)
  • 問題発生時に顧客の手助けをしない
  • コードを読みもしない
  • ひたすら新しいコードを生成している

小規模な企業では、ただ単にコードだけを書く人を雇用し続ける余裕がないそうです。 少ない人数であらゆる事をやらなければならないそうです。

大企業と小規模企業の違い

小規模

  • オールラウンドプレイヤーが必要
  • 会社が成功するために色々とやってくれる人が必要
  • 一人の担当者が全てをやってしまう
  • 何かを黙々と勝手にやっている人がいることがある
  • キーワードは柔軟性

大規模

  • 専門家がいる
  • アーキテクトがデザインをする
  • プログラマがコードを書く
  • マネージャがプログラマを管理する
  • キーワードは境界(守備範囲)

開発者に必要な要素

小規模企業では多くの人がコードを書きますが、その他の作業も同時にこなさないといけません。

  • 仕様書書き
  • 設定マネージメント
  • コードレビュー
  • テスト
  • 自動化テスト
  • ドキュメンテーション
  • 顧客対応

「開発者」は「プログラマ」と違って大きな視点で物事を見ることができるそうです。 脅威的なプログラミング能力を持つ人は、「開発者」にはならない事があるかもしれないそうです。 コーディングは「開発者」になるためのスキルの全てではないそうです。 また、コーディングスキルが低いメンバーが、最高の「開発者」としてチームに貢献することもあり得るそうです。

FAQ

面白かったので一部要約してみました。 他にもあるので、是非原文をご覧下さい。

Q : うちのプログラマは、そんなことしたくないと言うのですが

小規模企業に居るのが良いかどうかを、そのプログラマと相談して下さい。

Q : そんなことを出来る人はあまりいなくて、雇用できないと思うんですが。

その通りです。 外部から雇用はできないので、そのように育て上げましょう。

でも、育った後はしっかりと捕まえていましょう。 そうでないと、大きな会社に転職されたり、起業したりしてしまいます。

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