チェーンメールからチェーンBlog/日記へ

2006/6/30

Web2.0時代の“脆弱性”――mixiチェーン日記はなぜ広まったか

mixiのチェーン日記騒動の記事を見て思ったのですが、チェーン日記という概念が発生しているんですね。 昔はコンピュータリテラシの授業で「チェーンメールはイカン」という話を良く聞いたのですが、 これからはチェーンBlogもイカンと言う事も授業で出てくるかも知れませんね。

ただ、トラックバックなどを考えると現在のブログという仕組み そのものがチェーンなんですよね。 トラックバックをしながら「○○曰く〜」と続く日記は非常に多いです。 さらに問題を複雑にしているのが検索エンジンです。 必ずしも元ネタがトップに来るとは限りません。 キーワードによってはトップに来るでしょうが、キーワードによっては 又聞き情報がトップに来てしまいます。そして勘違いをする人がまた発生します。

mixiの騒動のように読む人が読めば笑える明らかなデマであっても、知らない人が読めば信じてしまいます。 知らない人が真実だと思い込んだ事を他人に知らせて、さらにそれが広まっていきます。 人は自分の信じたいものや、自分の経験則にしたがって正しいと思えるものを真実じゃなくても容易に信じてしまいがちです。

さらに話をややこしくしているのが世の中の通説が必ずしも正しくは無いということです。 例えば、時代によっては天動説が当たり前でした。 結局その時代に応じて最も信じられている事というのと真実は必ずしも一致しないということになります。

今の時代は検索エンジンが大きな役割を示しています。 世の中の多くの人は検索エンジンでトップに来た話、検索エンジンに多く載っている話を真実だと思ってしまいます。 例えばどこかの組織が自分に有利な情報を世の中に広めるために自立分散的にデマを流しまくると多くの人が信じてしまいます。 インターネットは便利ですが、人々が扇動されやすい土壌も作り上げてしまっているんですね。

WIKIPEDIA : チェーンメール
ドラえもんの最後、痛みの単位はハナゲ、デマウィルス話、輸血話、鉄腕ダッシュなど有名どころを読むとチェーンメールが広まる心理がわかりやすいと思います。
RFC1855 Netiquette Guidelines, October 1995
電子ニュースの話があるなどちょっとネタが古いです。 昔は良く話題になっていました。

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