集合知って専門家が紛れ込んでいる確率を上げる事が結構重要なのではないだろうか
最近流行の言葉に「集合知(Wisdom of Crowds)」というのがありますが「優秀な個人よりも多数の意見の集合が正しい事もある」のような説明が多く見られます。 この「集合知」という概念について疑問に思った事があります。
実は「優秀な個人より多数の意見が優秀」よりも「優秀な個人を含む多数の意見は特定の優秀な個人よりも優秀」という事が結構多いのではないかと思いました。
どういう事かというと、集合が大きくなると専門家がその中に紛れ込みます。 例えば、群集にまぎれている人はもしかしたら大学の教授かも知れません。 または、その道のウルトラ専門家かも知れません。
そのような専門家の意見が含まれていて、かつ、色々な人の意見にもまれて出来上がったコンテンツは質が高いという事ではないだろうかと思いました。 集合知というのは多様な人々を集める事が前提ですが、その中にハイパーな人が一般人のフリをして紛れているという威力が凄く重要なのではないかと、勝手に思いました。
例えば、C言語を一度も書いた事が無い人が100人集まっても、Linuxデバイスドライバの書き方に関する解説書は出来上がりません。 ただ、100人の群集の中にLinus Tovaldsが1人紛れ込んでいたら凄く詳しいLinuxの解説書が出来上がるかも知れません。
例えば、キングタイガーペコルティアが猫科の動物だと思っている人が100人集まってもプレコ(南米原産の苔を食べるナマズ科熱帯魚)の病気治療法は語れません(ちょっと例が悪いですが)。 ただ、100人の中にプレコ専門店の店長が紛れ込んでいたら即座に治療方法がわかるかも知れません。
ということで、単なる群集だと思っていた人の集まりの中に、実は恐ろしく詳しい人が紛れているから上手くいっている集合知って結構ありそうだなと勝手に妄想してみました。 もちろん、全ての場合においてそれが重要であるとは思いません。念のため。
仮に、以下の写真は我が家のキングタイガーペコルティア君です。 (オチがつまらなくてごめんなさい。。。というかオチになってないですね。)
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