Google Maps APIバージョン2変更点概要
2006/4/4、Google maps apiがversion 1からversion 2にupgradeしました。 ここでは、upgradeの内容を説明したいと思います。
update概要
version 2 APIはversion 1 APIと99% backward compatibleらしいです。 そのため、大抵の場合はversion 1 APIを使っていてもそのまま動くそうです。
version 1 APIはそのうち使えなくなるとgoogleサイトに書いてありました。 「問題が発生しなくても最低1ヶ月はversion 1 APIを使えるようにする、 でも、移行がうまく出来ない人が多ければもっと待つけどね。」 というような感じらしいです。(2006/04/04現在)
Version 1 and Version 2 will coexist for at least one month no matter how few bugs are reported, and we may preserve Version 1 of the API for longer if people report many or complex transition problems.
新機能
Google maps apiバージョン2には以下の新機能が追加されています。
Javascriptによるライブラリのサイズが約半分になった。 それにより読み込みが高速化されるはず。
日本、ヨーロッパ、アメリカと世界の主要都市で今より2段階細かい衛星画面が出るようになった。
GOverviewMapControlの追加。地図の角に概観を表示する小さな窓を使えるようになった。
拡張性が高くなった。CustomコントロールやCustomオーバーレイを書けるようになった。
オブジェクトを解放するメソッドの追加。IEでのメモリリークの解消できるようになった。
デバッグログ機能の追加。alert()をGLog.write()に置き換えると使える。
version 1と2での非互換機能
Native XSLTが無いブラウザでのGXsltサポート。SafariでGXsltが使えなくなる。
GMapとGMarkerがopenInfoWindowXslt()をサポートしなくなった。
centerAndZoomを使う前にsetMapTypeを使えなくなった。 位置の初期化をsetMapTypeを使う前にやらなければいけなくなりました。
ドキュメントに載っていないメソッドを使っていた人が大変。 undocumentedなメソッドは劇的に変わったので、それを使っていた人はほとんど動かなくなったはず。
その他、APIをざっと見た感想
まず、Eventが充実したという感想を持ちました。 例えば、version 2からは、キーボードイベントを取得するGKeyboardHandlerが追加されていたり、GMarkerにmouseoverやmouseoutイベントが追加されていたりします。 これって欲しかったんですよね。
overlayのz-indexがgetできるようになりました。 南側にあるマーカは北側にあるマーカよりも手前に出るようになっています。 version 2では、重なり具合をCSS的なz-index値として取得できるようになっています。
GLatLng。distanceFrom()で2地点間の距離を測れるなど、結構便利そう。
その他、すごくいっぱいAPIが増えていると思われます。