ソーシャルブックマーク
2008年現在においては、ソーシャルブックマークはIT系ブログの運営で意識すべき重要なサービスとなりつつあります。 その他のジャンルのブログでは、まだソーシャルブックマークを意識する事は非常に少ないと思いますが、知っておいて損はないと思われます。
ソーシャルブックマークとは
多くのWebブラウザにはURLを記憶させられるブックマーク機能があります。 Webブラウザのブックマーク機能は「お気に入り」と呼ばれることもあります。
このWebブラウザのブックマーク機能を皆で共有してしまうという発想で運営されているのがソーシャルブックマークです(ただし、ブラウザのブックマークが公開されてしまうわけではありません)。 ソーシャルブックマークは、主にWebサービスとして提供されています。 Web上で自分が興味を持ったURLを感想やメモ(コメント)と共に保存していきます。 保存したURLとメモを他人と共有する事も出来ます。 また、その日一番人気があったURLをランキングするようなサービスもあります。
なお、ここで語るブックマークとは、日本最大のソーシャルブックマークサービスである「はてなブックマーク」と世界的なサービスである「del.icio.us」を念頭に書いています。
ブックマークされる効果
ソーシャルブックマークによってブックマークされることによる効果には例えば以下のようなものがあります。
- そのブックマークを他人が見て誘導されてくる
- ブックマークランキングに掲載されて読者が誘導されてくる
- ブックマークコメントを見ることによって読者の感想がわかる
- ブックマークを辿っていき、同様の記事を書いた人の存在を発見できる
読者の動線として
ソーシャルブックマークサービスにURLがブックマークされると、そのブックマークを見た人が記事へ誘導されてくる可能性があります。 例えば特定の「タグ」を検索して来る人もいれば、ブックマークを行ったブックマーカーに推薦されて読者が来る場合もあります。
たった一つのソーシャルブックマークであったとしても、記事にオリジナリティがあれば、ブックマークが動線になり得ます。 そして、その一つのブックマークがキッカケで、ブックマークユーザが自分のブログに興味を持ってくれれば、次の記事をブックマークしてくれるかも知れません。 そして、そのブックマークがさらに次のユーザを増やしてくれるかも知れません。
一歩一歩は地道かも知れませんが、ブログの世界は積み重ねが大事なのです。 そして、ソーシャルブックマークは、他のブログからのリンクと同様に、積み重ねを行えるネットサービスの一つです。
ブログ規模とブックマーク数
特定のURLに対して単位時間内に多くのブックマークが集まると、人気の記事としてランキングコーナーで紹介されることがあります。 自分でブックマークをするわけではなく、このランキングコーナーだけを見ているソーシャルブックマークユーザも多いため、そのランキングに掲載される事とアクセス数(PV)には大きな関連が出る場合があります。
このランキングは単位時間内により多くのブックマークを集めたURLがランクインするシステムであるため、読者の多いブログの方が有利になってしまっています。 そのため、読者の多いブログほどソーシャルブックマーク数を意識していると思われます。
しかし、読者が少ないブログであっても、良いコンテンツが偶然発見されてランキングに登場することもあります。 この現象は、特定の有名なブックマーカーが記事URLをブックマークしたときなどに発生します。 ソーシャルブックマークの世界にもその業界の有名人が存在しており、その人がブックマークしたものに追随してブックマークするユーザも多いです。
地道に努力をしていれば、ソーシャルブックマークランキング入りも無理ではありません。 そして、地道な努力をコツコツと繰り返していけば読者を増やしていけるかも知れません。
ネタ元として
ソーシャルブックマークはブログ記事を書くネタを探す場所として最適です。 ブックマークランキングを見る方法や、自分と嗜好が似ている特定のブックマーカーが発見してくるURLを見る2つの方法が一般的です。