どのページが閲覧されたかを知る(4)
前述したアクセスログ解析方法では、ホームページが閲覧された回数が表示される方法がバラバラであるため、あまりわかりやすくありませんでした。 ここでは、解析結果をわかりやすくするために、並び替えて表示する方法を説明したいと思います。
アクセスログ解析結果を並び替える(ソートする)
解析結果を並び替えるには、perlのsortを利用します。 sortは、指定した条件に応じて変数を並び替えてくれます。 ここでは、ページ閲覧回数で並び替えを行いたいと思います。
以下に、perlスクリプトのサンプルを示します。 前述した例との違い部分は強調してある部分です。
#!/usr/bin/perl
# (注意)/usr/bin/perlの部分は必要に応じて変更してください。
# (注意)"access_log.txt"は解析するアクセスログのファイル名に
# 変更してください。
open(LOGFILE, "access_log.txt") || die $!;
# 一行ずつアクセスログファイルを読みます。
while (<LOGFILE>) {
# perlのパターンマッチを行っています。
# $1,$2,...$9にマッチした結果が入ります。
/^(.*) (.*) (.*) \[(.*)\] "(.*)" (.*) (.*) "(.*)" "(.*)"/;
# HTTP STATUSが200でないものは除外します
# 200はOK(成功)を示します
$httpstatus = $6;
if ($httpstatus != 200) {
# 以後の処理は行わず、もう一度while文の最初に行きます
next;
}
# パターンマッチの結果を変数に代入しています。
$httprequest = $5;
# スペースで区切ります
@cols = split(" ", $httprequest);
# とりあえず、今回のサンプルではGETだけ気にします
# cgiに関して調べたいときなどには必要に応じてPOSTなどにも対応して下さい
if ($cols[0] eq "GET") {
# 2つ目のデータにリクエストされたURLが入っています
$url = $cols[1];
if ($url =~ /\.html$/ || $url =~ /\/$/) {
# URLがHTMLファイルやindexの場合だけ連想配列の値を増やします
$urlcount{$url}++;
}
}
}
close(FILE);
# 連想配列に覚えさせたページビュー数を表示します
# $keyには、URLが入っています
# $urlcount{$key}には、ページビュー数が入っています
foreach $key (sort {$urlcount{$a} <=> $urlcount{$b}}
keys %urlcount) {
print $urlcount{$key};
print "\t$key\n";
}
exit;
上記サンプルは、表示回数の少ない順にソートを行っています。 表示回数の多い順にソートを行いたい場合には、foreach部分の$aと$bを入れ替えれて下さい。 具体的には、foreach部分を以下のように変えてください。
foreach $key (sort {$urlcount{$b} <=> $urlcount{$a}}
keys %urlcount) {
print $urlcount{$key};
print "\t$key\n";
}
sortの後に来ている「{}」内の条件を変更することにより、複雑な条件でのsortも可能です。 多い順、少ない順以外の方法で並び替えを行いたい場合には、色々試してみてください。