どのページが閲覧されたかを知る(2)
前述した単純なページビュー取得サンプルは何も考えずに結果を計算していました。 アクセスログには、成功したHTTPリクエストだけでなく、失敗したリクエストも記述されています。 そのため、前述した単純な例では存在しないURLなども結果の中に含めてしまっていました。 ここでは、成功したHTTPリクエストだけから解析を行う方法を説明したいと思います。
成功したリクエスト以外を除外する
6番目のデータは、HTTPリクエストに対するHTTP STATUS CODEの値が入っています。 (apacheのcombined logを前提にしています。必要に応じてサンプルを変えてください。) ここの値が200の時、HTTPリクエストは正常に処理されています。 逆に、200以外の時には何かが発生しています。 例えば、404は存在しないURLがリクエストされた事を表しています。
200以外でも正常な処理はあります。 例えば、304は「以前から更新が無い」ということを表しています。 304は主に画像ファイルなどで使われます。 304を受け取ったブラウザは手元のcacheを使ったりします。 恐らく、200以外を除外してもあまり問題にはならないと思いますが、必要に応じて200以外にもサンプルを改造して対応して下さい。
ここでは、HTTPステータスコードが200以外の場合にはページビュー数をカウントしません。 以下に、perlスクリプトのサンプルを示します。 単純な例との差分は強調してある部分です。
#!/usr/bin/perl
# (注意)/usr/bin/perlの部分は必要に応じて変更してください。
# (注意)"access_log.txt"は解析するアクセスログのファイル名に
# 変更してください。
open(LOGFILE, "access_log.txt") || die $!;
# 一行ずつアクセスログファイルを読みます。
while (<LOGFILE>) {
# perlのパターンマッチを行っています。
# $1,$2,...$9にマッチした結果が入ります。
/^(.*) (.*) (.*) \[(.*)\] "(.*)" (.*) (.*) "(.*)" "(.*)"/;
# HTTP STATUSが200でないものは除外します
# 200はOK(成功)を示します
$httpstatus = $6;
if ($httpstatus != 200) {
# 以後の処理は行わず、もう一度while文の最初に行きます
next;
}
# パターンマッチの結果を変数に代入しています。
$httprequest = $5;
# スペースで区切ります
@cols = split(" ", $httprequest);
# とりあえず、今回のサンプルではGETだけ気にします
# cgiに関して調べたいときなどには必要に応じてPOSTなどにも対応して下さい
if ($cols[0] eq "GET") {
# 2つ目のデータにリクエストされたURLが入っています
$url = $cols[1];
# 取得したURLをキーにした連想配列の値を増やします
$urlcount{$url}++;
}
}
close(FILE);
# 連想配列に覚えさせたページビュー数を表示します
# $keyには、URLが入っています
# $valueには、ページビュー数が入っています
while (($key, $value) = each(%urlcount)) {
print "$value\t$key\n";
}
exit;