UDPでブロードキャストを使う
ここでは、UDPでブロードキャストパケットを送る方法を説明したいと思います。
UDPブロードキャスト送信サンプル
setsockopt()を利用してソケットに対してSO_BROADCASTを設定すると、ブロードキャストパケットを送信できるようになります。 この設定を行わずにブロードキャストパケットを送ろうとすると、sendto()が失敗してしまいます。
#include <winsock2.h>
int
main()
{
WSAData wsaData;
SOCKET sock;
struct sockaddr_in addr;
BOOL yes = 1;
WSAStartup(MAKEWORD(2,0), &wsaData);
sock = socket(AF_INET, SOCK_DGRAM, 0);
addr.sin_family = AF_INET;
addr.sin_port = htons(12345);
addr.sin_addr.S_un.S_addr = inet_addr("255.255.255.255");
setsockopt(sock,
SOL_SOCKET, SO_BROADCAST, (char *)&yes, sizeof(yes));
sendto(sock, "HELLO", 5, 0, (struct sockaddr *)&addr, sizeof(addr));
closesocket(sock);
WSACleanup();
return 0;
}
このサンプルで利用している「255.255.255.255」という宛先は、サブネット内の全てのノードを表します。 255.255.255.255が宛先のパケットはルータを越えません。
ブロードキャストで注意が必要なのは、ルータを超えたブロードキャストです。 昔は普通に使えていましたがDoS攻撃などに多用されてしまったため、現在はルータでのブロードキャストパケット転送を許可しないのが一般的です。 送信側ホストからはパケットが出ているけど受信側ホストにブロードキャストパケットが届かない場合には、受信側の一つ手前のルータが転送しているかどうかも疑ってみてください。