UDPでマルチキャストを使う(マルチキャスト受信)

ここでは、UDPソケットでマルチキャストパケットを受信する方法を説明します。

マルチキャスト受信サンプル

次に、マルチキャストを受信するサンプルを以下に示します。 以下のサンプルは、前述したマルチキャスト送信サンプルからのパケットを受け取ります。


#include <stdio.h>
#include <string.h>
#include <sys/types.h>
#include <sys/socket.h>
#include <netinet/in.h>

int
main()
{
 int sock;
 struct sockaddr_in addr;
 struct ip_mreq mreq;

 char buf[2048];

 sock = socket(AF_INET, SOCK_DGRAM, 0);

 addr.sin_family = AF_INET;
 addr.sin_port = htons(12345);
 addr.sin_addr.s_addr = INADDR_ANY;
 addr.sin_len = sizeof(addr);

 bind(sock, (struct sockaddr *)&addr, sizeof(addr));

 /* setsockoptは、bind以降で行う必要あり */
 memset(&mreq, 0, sizeof(mreq));
 mreq.imr_interface.s_addr = INADDR_ANY;
 mreq.imr_multiaddr.s_addr = inet_addr("239.192.1.2");

 if (setsockopt(sock,
	IPPROTO_IP,
	IP_ADD_MEMBERSHIP,
	(char *)&mreq, sizeof(mreq)) != 0) {
	perror("setsockopt");
	return 1;
 }

 memset(buf, 0, sizeof(buf));
 recv(sock, buf, sizeof(buf), 0);

 printf("%s\n", buf);

 close(sock);

 return 0;
}

マルチキャストパケットを受け取るには、マルチキャストグループに「参加(JOIN)」しなくてはなりません。 マルチキャストグループへの参加は、setsockoptを利用して行えます。 setsockoptを利用するポイントとしては、bindを行った後に行う必要があることが挙げられます。 マルチキャストグループへの参加を行うためには、参加するグループを表すマルチキャストアドレスと利用するネットワークインターフェースを指定しなくてはなりません。 ネットワークインターフェースにINADDR_ANYを指定することにより、明示的に利用するネットワークインターフェースを指定しないことも出来ます。 ただし、bindを行ったネットワークインターフェースとIP_ADD_MEMBERSHIPをINADDR_ANYで指定したときのネットワークインターフェースが一致する保障はありません。

一度JOINしたマルチキャストグループから「脱退(LEAVE)」するには、setsockoptをIP_DROP_MEMBERSHIPで行います。

IPv6基礎検定

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