インターフェースからIPv6アドレスを削除
IPv6では、一つのネットワークインターフェースに対して複数のIPアドレスを設定できます。 そのため、新しいIPアドレスをネットワークインターフェースに設定することで、古いIPアドレスを無効にするということが出来ません。 既に設定されたIPv6アドレスを指定して削除するという手順が必要になります。
単純なIPv6アドレス追加プログラム
以下、IPv6アドレスを削除するサンプルです。
#include <stdio.h>
#include <string.h> /* for strncpy */
#include <sys/types.h>
#include <sys/socket.h>
#include <sys/ioctl.h>
#include <netinet/in.h>
#include <net/if.h>
struct in6_ifreq
{
struct in6_addr ifr6_addr;
u_int32_t ifr6_prefixlen;
int ifr6_ifindex;
};
int
main()
{
int fd;
struct in6_ifreq ifr;
char buf[256];
int n;
/* (1) */
fd = socket(AF_INET6, SOCK_DGRAM, 0);
/* (2) */
memset(&ifr, 0, sizeof(ifr));
inet_pton(AF_INET6, "2003::1", &ifr.ifr6_addr);
ifr.ifr6_prefixlen = 64;
/* eth0のIPアドレスを削除したい */
ifr.ifr6_ifindex = if_nametoindex("eth0");
/* (3) */
n = ioctl(fd, SIOCDIFADDR, &ifr);
if (n < 0) {
perror("ioctl");
return 1;
}
/* (4) */
close(fd);
return 0;
}
- ioctl用のソケットを作成しています。ソケットはAF_INET6で作成する必要があります。
- 削除するIPv6アドレスに関する情報を設定しています。
- ioctlをSIOCDIFADDRで実行しています。
- ioctl用に作成したソケットを閉じています。このサンプルではここで閉じていますが、必要に応じて適切な場所で閉じるようにして下さい。なお、閉じずに他の用途にソケットを再利用することも可能です。
上記サンプルの流れは、IPv6アドレス追加サンプルと全く同じです。 違いは、ioctlの引数を「SIOCDIFADDR」としていたところを「SIOCDIFADDR」としているところだけです。