HTTP/2がRFCに
IETF HTTP Working GroupのChairであるMark Nottingham氏が、ブログで「HTTP/2 is Done」というタイトルで、HTTP/2がRFCとして公開されると述べています(番号はまだ発表されていません)。
HTTP/2は、GoogleのMike Belshe氏とRoberto Peon氏がSPDYのプロポーザルをIETFで提案したことから開始しています。IETFのhttpbis Working GroupにSPDY Protocolが提案されたのが2012年2月(draft-mbelshe-httpbis-spdy-00)なので、それから約3年です。
今のインターネットは、HTTPトラフィックの割合が非常に高いと言われているので、HTTPは、インターネットを構成する非常に重要なプロトコルであると言えます。そのような影響力が大きいプロトコルのバージョンアップに関して、3年でRFC化されるというのは、比較的早いスピードであったと思われます。
日本コミュニティの貢献
HTTP/2の標準化にあたって、日本のHTTP/2コミュニティが果たした貢献は大きかったようです。
Mark Nottingham氏のブログでも、「Japanese HTTP/2 community」によるコントリビュータが「were of extremely high quality and consistency(非常に品質が高く整合性が取れていた)」と評価しています。
HTTP/2は、どれぐらい普及するのか?
HTTP/2がRFC化されたからといって、現在使われているHTTP 1.0および1.1がすぐに全てなくなるというわけではありません。ただ、正式にRFCになることで、これまでよりも実装や運用が増える可能性が高そうです。
HTTP/2の標準化に大手Webコンテンツ事業者や各ブラウザの関係者も関わっていることや、IPv6と違って旧バージョンではなく新バージョンを使う利用者自身のメリットを説明しやすいことからも、比較的早いスピードで普及するかも知れません。
Webに関連する話題なので、それに関する情報を発信する人々が多いこともあり、勉強会で語ったり、記事を書いたりする人も多そうですし。
いずれにしても、HTTP/2がRFC化されたことで、何らかの大きな変化は発生しそうな気はしています。
- 参考: HTTP 2.0最新動向インタビュー - IETF httpbis wg チェア Mark Nottingham氏 (2013年2月の記事なので内容が古いです。ご注意ください。)
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