日本初の国際IPv4アドレス移転
JPNICのWebサイトにて、4月30日に、米国から日本へのIPv4アドレス移転が公表されました。 移転元が「American Registry for Internet Numbers/ZipLink, LLC」で、移転先が「北電情報システムサービス株式会社」となっています。 国境を越えたIPv4アドレスの移転は日本初です。
なお、RIR(Reigional Internet Registry)を超えたIPv4アドレスが今回ので世界初というわけではありません。 ARINからAPNICに対するIPv4アドレス移転は、2012年時点で実現しています(世界初、RIRを越えたIPv4アドレス移転が実現)。
ARINとAPNICの間でのIPv4アドレス移転が最初に実現したのは2012年ですが、日本(JPNIC)でJPNIC外とのIPv4アドレス移転ができるようになったのは2013年6月になってからです(JPNICにおけるIPv4アドレス移転の対象範囲拡張のお知らせ)。
今回公表されたIPv4アドレス移転は、2013年6月3日より可能になったJPNIC外とのIPv4アドレス移転が実際に行われた初の事例となります。 JPNIC外とのIPv4アドレス移転が可能となってから11ヶ月後に初の事例が登場ということで、現時点では日本国内において破滅的にIPv4アドレスが確保できない状況になっているとまでは言い切れないとは思いつつも、2011年以降急激にIPv4を取り巻く状況が変わっていることを実感させられる今日この頃です。
最近のエントリ
- 日本のIPv6採用状況が50%を超えている件について
- 「ピアリング戦記」の英訳版EPUBを無料配布します!
- IPv4アドレス移転の売買価格推移および移転組織ランキング100
- 例示用IPv6アドレス 3fff::/20 が新たに追加
- ShowNet 2024のL2L3
- ShowNet 2024 ローカル5G
過去記事