ARINのIPv4アドレス在庫が最後の/8に
北米、及びカリブと北大西洋地域のRIR(Reigional Internet Registry)であるARIN(American Registry for Internet Numbers)のIPv4アドレス在庫が最後の/8に突入したことが公表されました。
アジア太平洋地域のRIRであるAPNIC(Asia-Pacific Network Information Centre)では、最後の/8に入ることを「枯渇」としていましたが、ARINでは「IPv4 Countdown - Phase 4」としています。
2011年2月にIANA(Internet Assigned Numbers Authority)のIPv4アドレス中央在庫が枯渇し、同年4月にAPNICのIPv4アドレス在庫も枯渇しました。
2012年9月に、ヨーロッパ、中東、中央アジア地域のRIRであるRIPE-NCC(Réseaux IP Européens Network Coordination Centre)も最後の/8に突入しました。
今回、ARINのIPv4アドレス在庫も最後の/8に突入したことから、IPv4アドレス在庫が「枯渇」のモードに突入していないのは、残すところ、ラテンアメリカ・カリブ海沿岸地域のRIRであるLACNIC(The Latin America and Caribbean Network Information Center)と、アフリカ地域のAfriNICの二つです。 それらに関しても、数年以内に「枯渇」モードに突入するものと思われます。
IPv4アドレス確保が世界的に難しくなっていますが、IPv4アドレス枯渇問題は、まだ徐々に深まっている段階に過ぎないと言えるかも知れません。 数年後は、IPv4アドレスを取り巻く状況が、いまよりもさらに厳しくなってたりするかも知れないと思う今日この頃です。
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