中国のCNNICが新gTLDデータエスクローエージェントに
2月20日に、CNNIC(China Internet Network Information Center)が3つ目の新gTLDデータエクスクローエージェントとなったことをICANNが発表しました。
データエクスクローエージェントは、レジストリが保持する登録情報に関するデータを保持します。 そのレジストリが何らかの理由で業務停止等に陥った場合に、他のレジストリが円滑に業務の引き継ぎを行えるようにするために、この仕組みがあります。
参考:
CNNICがデータエクスクローエージェントになるということは、CNNICをデータエクスクローエージェントとする新gTLDに登録されるドメイン名の登録者情報等が全てCNNICにて保持されることを意味します。
どういったレジストリがCNNICをデータエクスクローエージェントとするのかが現時点では見えませんが、たとえば、中国に関連する全ての新gTLDレジストリがCNNICをデータエクスクローエージェントとしなければならないような規制が作られれば、そのレジストリが管理する新gTLDでドメイン名を登録した全ての登録者情報がCNNICに集まることになります。
発表直前に行われていた会合
2月11日にプレス向けメールで以下のような内容が送信されていました(このリリースはWebには掲載されていないようです)。
*FOR IMMEDIATE RELEASE*
*February 11, 2013*
*ICANN CEO to Meet With Chinese Internet Industry Leaders in Beijing*
*Fadi Chehadé to reaffirm organization’s commitment to Chinese stakeholders*
*/Beijing, China… /*ICANN President and Chief Executive Officer Fadi Chehadé has arrived in Beijing for several days of meetings with leaders of China’s Internet and telecommunications community.
Chehadé will confer with several Chinese government agencies and representatives from the China Internet Network Information Center (CNNIC), the Internet Society of China (ISC) ,the China Academy of Telecommunication Research (CATR) and other Internet community stakeholders.
“As evidenced by our opening of an Engagement Center in Beijing, ICANN is very determined to include Chinese stakeholders in our processes,” said Chehadé. “The number of Chinese citizens going online is increasing dramatically and collectively they have a voice that needs to be heard.”
Chehadé will be in Beijing through Thursday, 13 February.
20日に発表された内容は、中国政府関連組織やテレコミュニケーションコミュニティなど、中国のインターネットステークホルダーとの会合を行った結果であることが推測できます。 CNNICが新gTLDデータエクスクローエージェントになる必要があった「何らかの理由」が存在するのかどうかが今後判明するのかどうかは、現時点では不明だろうと思われます。
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