IETF homenet co-chair, Mark Townsley氏インタビュー(8)
IPv6は、CGNを駆除することが可能です。 この調査は、時間の経過とともにかかるCGNコストを試算したものです。
The Benefits Mapping Address and Port (MAP) as Compared to DS-Lite
The Benefits of Mapping Address and Port (MAP) Technology
IPv6をデプロイすれば、CGNコストが将来的に無になります。 IPv6へとトラフィックが移行するため、IPv4トラフィックの成長が止まります。
Q: それは、「もし人々がIPv6を使えば」ではないでしょうか?
いいえ、いまは既に使われています。
たとえば、このグラフを見て下さい。 これはU.S.の大手ISPです。 この資料はGoogleからですが、Google、Yahoo、Facebook、Bingユーザのほぼ10%が今はIPv6を利用しています。 これらのトラフィックは、これらのWebサイトを閲覧する際にCGNを通過しません。 他のIPv6トラフィックも同様です。
Verizon Wirelessを見ると、新しい機器を使ってネットワークを構築していることもあり、Googleへの29%ものトラフィックがIPv6経由です。 Googleへの約30%のトラフィックはもうCGNを経由しません。 YouTubeを含むGoogleやfacebookは、一般的なユーザトラフィックの多くを占めます。
次は、いくつかの大学ですが、GoogleとYahooの合計トラフィックを見ると63%がIPv6です。 これは、大学で座ってIPv6でpingをしているからではなく、実際のユーザによるものです。
このビジネスモデルが何故実現するかとういうと、昨年6月に行われたWorld IPv6 Launchで大手プロバイダがAAAAを広告しはじめたためです。
Verizon、AT&T、KDDI、Freeなどの新しいネットワークを見る度に、未来が垣間見えます。 世界全体を見て、「いやぁ、1.3%しかないよ」と人々は言います。 それは事実です。 山を動かしているわけですから。 しかし、新しいネットワークを見ていると、可能であることが何かを理解できます。 デプロイメントは非常に早く起きるかも知れません。
ISPの5カ年計画を考えるとき、次の5年は、IPv4アドレスを購入するか、組織内の他の場所からかき集めるか、大規模リナンバリングをするか、CGNを購入することが必要になります。 彼らは、これら全ての可能性を精査しています。 CGNを導入すると決めた瞬間に、顧客へのSLAを変更しています。 アーキテクチャを変えてますし、全てを変えています。
そのため、一番簡単なロジックはIPv6を同時にすることです。 多くの有線で実現したものです。
CGNだけを導入するコストと、CGNとIPv6を同時に導入するコストの差は無視しても良いぐらい小さいです。 どのISPも、両方することでリスクを分散すべきです。
しかし、既存のワイヤレスネットワークでは、NATは既に焼き込まれています。 CGNはもう入ってますし、ログ保存もできてますし、全てが上手く動いていて、最初から構築してあるという感じです。 そこに入って行くのは、何かを突っつくようなものなので、なかなか難しいと言えます。
ということで、これがVerizon Wireless LTEでIPv6を良く見る理由です。 LTEは全く新しいネットワークですが、次はヨーロッパの4GネットワークなどでIPv6が来るのを見られると思います。
新しいネットワークが構築される度に、IPv6デプロイメントの課題は解決していきます。
(続く:次へ)
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