IETF homenet co-chair, Mark Townsley氏インタビュー(12)
Q: ということは、softwireワーキンググループで感じられていたイライラは解消されたということですか?
はい。多くは解消されました。
最も大きなイライラは、ステートレスなIPv4 over IPv6を議論する場がなかったことです。 非常に苛立たしい状況でした(原文では"very frustrating")。 そして遂に正しいことが行われたのです。 さらに、コイントスによって前進しました。
コイントスが非常に興味深かったのは、それがMAP-T vs MAP-Eという議題で行われていないという点です。 コイントスは、「我々がこれからワーキンググループに対して行う質問は、これにしますか?それともこれにしますか?」という内容でした。
コイントスは、どうやって質問をするかに対してだったのです。
MAP-T vs MAP-E vs 4rd-uという質問にするか、それとも、TとEという変数を持つMAP vs 4rd-uという質問にするかです。 そして、コイントスの結果は、「MAP-T、MAP-E、4rdという3つの異なるものがある」という結果でした。 その後の結果としては、みんなが欲しかったのがMAP-Eであるというのがハッキリしました。
既に様々なアライアンス等が出来上がりつつありましたし、まあ、色々です。
Q: IETFで何かの判断が行われる手段としてコイントスが行われるのは初めてのことだったのでしょうか?
恐らくそうだと思います。
Q: softwireワーキンググループのchairがコイントスの前に替わっていたと聞いています。
はい。実際は、その前のIETFでのことでした。 MAP-E、MAP-T、4rdなどのものごとを判断するにあたり、不満が高まっていました。 前ワーキンググループchairは、consensus callをかけようとしませんでした。 私はそのことに憤慨し、「コイントスの方がまだマシだ」と言いました。 ただ、私は何かの判断を行ったりに関わってはいません。
その次のIETFであったのが、新しいchairとコイントスです。 それに至までに、きっと誰かが何かをしたのでしょう。
コイントスがIETFのプロセスの一部として今後正式に採用されるかどうかは知りません。
Q: 私が事前に用意した質問は、これで全部です。ありがとうございました!
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