仮想ネットワークでリアル機器をお試し - ヤマハネットワークの会
仮想ネットワークを通じて購入前にネットワーク機器を実際に試せる試みとして「ヤマハネットワークエンジニア会」がスタートしたというプレスリリースが発表されました。 Interop Tokyo 2013で構想が展示されていましたが、昨日、そのβ版が一般公開されました。
これもある意味、SDN(Software Defined Networking)だろうなぁと思いましたが、仮想アプライアンスの話題が多い昨今ですが、そのような試みが多い中で、実機を試すために仮想ネットワークを準備するというのが面白いと思いました。
- ヤマハネットワークエンジニア会
- プレスリリース:ネットワーク・エンジニアのより親密な交流・共感・共有の実現を目指す ヤマハによるネットワーク・エンジニア向け業界特化型SNS ヤマハネットワークエンジニア会 『YNE』 (呼称:いーね)一般会員(無料)の募集を本日からスタート 独自開発の『遠隔検証システム(β)』を期間限定提供
この試みは、ユーザが事前予約した時間帯に実機を占有できるというものです。 その間、ユーザは予約した時間帯に実機をいじり倒すことができます。
いじりたおす方法ですが、ユーザは実機と同じネットワークに接続されたPCから実機をいじる感覚です。 遠隔検証システム(β)には、仮想環境に置かれた仮想PCがあって、その仮想PCが直接ネットワーク機器にアクセスします。 仮想PCの「仮想デスクトップ」が、ユーザの手元にあるPCのブラウザで閲覧できるようになっています。
プレスリリース資料より
この試みで、仮想ネットワーク部分の実装がどのように行われているのか興味があったので質問したところ、以下のような回答を頂きました。
現在、配線ルールはまだ限定的(1セルで1ユーザー)ですが、徐々に柔軟に対応できるように改善していきたいと思っています。
VLANコントローラーとしてNVR500を置いています。NVR500の配下にSWX2200-24Gを配置しています。管理サーバー(制御アプリ)からVLANコントローラーであるNVR500に対して設定コマンドを発行して配線を切り替えます。
NVR500とSWX2200-24G間の通信は、弊社独自のスイッチ制御機能で連携しております。
そのうち、複数機器を組み合わせた構成を購入前に検証してみたいという要望も複雑化しそうですが、そういった要望に応えるために仮想ネットワーク部分が発展していくかも知れないと思った今日この頃です。
最近のエントリ
- 日本のIPv6採用状況が50%を超えている件について
- 「ピアリング戦記」の英訳版EPUBを無料配布します!
- IPv4アドレス移転の売買価格推移および移転組織ランキング100
- 例示用IPv6アドレス 3fff::/20 が新たに追加
- ShowNet 2024のL2L3
- ShowNet 2024 ローカル5G
過去記事