CGN用途のISP Shared Address - 100.64.0.0/10
ISPがCGNなどで利用するためのISP Shared Address(100.64.0.0/10)がIANAで予約され、ISP Shared AddressのRFC6598が本日発行されました。
感覚としては10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16に続いて第4のプライベートIPv4アドレスが誕生したような感覚ではありますが、100.64.0.0/10はサービスプロバイダネットワーク内でのみ利用される点で異なります。
IPv4アドレス在庫枯渇に伴い、サービスプロバイダ内のネットワークでグローバルIPv4アドレスを使わないことで、IPv4アドレスを節約することが求められるようになりました。 しかし、既存のプライベートIPv4アドレスは各家庭内で利用されている場合があり、サービスプロバイダ内で同じものを利用してしまうと競合する可能性があります。
そのような競合を起こさずにサービスプロバイダ内ネットワークのグローバルIPv4アドレスを節約できるようにISP Shared Addressが数年前から提案されていました。 今回、数年前からの提案が実現した形です。
100.64.0.0/10はARINから
このアドレスブロックは、ARINから出されたもので、2012年3月時点で確保されており、whoisには「SHARED-ADDRESS-SPACE-RFCTBD-IANA-RESERVED」として登録されていました。
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