SoftwareDesignのOpenFlow特集が最高に面白い
去年のInteropからOpenFlow好きになった、あきみちです。こんにちは。 つい先週も、「OpenFlowが日本で流行る理由」という記事を書いたりしました。
本日発売のSoftware DesignがOpenFlow特集ということだったので、午前中に本屋に走って購入してきました。 全部で60ページ近いOpenFlow特集部分を読みましたが、最高に面白かったです。
gihyosd公式Twitterアカウントが「明日は、ソフトウェアデザイン11月号の発売日です。特集1は、OpenFlow。推進・懐疑派呉越同舟での盛りだくさん特集です」とTweetしてたのですが、確かに賛否両論を載せてあり、面白くかつ参考になる企画だと思いました。
各社の取り組み等が紹介されている
OpenFlowそのもののカッチリとした仕組み解説は比較的少なめで、各社がどのような取り組みをしているのかや、どういったところで使えるのかなどの内容が盛りだくさんなのが色々と参考になりました。
読み応えがあります。
@ibuchoさんの「ある朝、上司は突然に...」
「楽しい」という方向性では、@ibuchoさんの6ページ記事も面白かったです。 イントロが以下のようになっていました。
ある日突然何の予兆もなく上司Sに呼びつけられ指示を受けた。
「N君、データセンターバックボーンへのOpenFlow導入を検討してみてくれ」
- ここで「OpenFlowとは何ですか?」と上司Sに問い直すことは社会人としてまかりならない。 なぜなら上司SがOpenFlowをある程度理解したうえで、私に指示を出しているわけがないからだ。
(中略)
ネットワークに限らず技術というものは本来目的のための手段であり、最初に手段が限定され、それを前提にして目的を検討するというのもおかしなものだ。 上司Sに限ることではないが、いつの間にかOpenFlowを導入すること自体が目的になってしまっている。
このようなイントロの後、OpenFlowのポイントがわかりやすく解説されています。
と○ちゃさんのコラム
最近、Twitter上では、一部を伏せ字にして表現することが流行っている、と○ちゃさんによる「エンジニアから見たOpenFlowの憂鬱」も読んでいて、「そうだよなぁ」と思いました。
なお、○もちゃさんのコラムには、スパナ片手に憂鬱な顔をした女性のイラストが添えられているのですが、ラックマウント作業で大きなスパナを使うことも少ないでしょうし、そのスパナを何に使うのか?なぜスパナを振りかざしているのかが気になって仕方がないという、どうでも良い楽しさもあります。
追記:「サーバラックを固定する足の金具はモンキスパナつかいますよ。 」とのことでした。失礼しました。
追記2:ともちゃ日記 - 元大学生の悪魔^H^H魔神OL日記 - Software Design 2012年11月号 OpenFlow特集
目次
参考までに、Software Design 2012年11月号の目次です。
もし、OpenFlowでやれと言われたら? SDN、仮想化でネットワークはどうなるの?
- 世間で騒がれる理由は何なのか?OpenFlow活用の第一歩は正しい理解から - 進藤資訓
- コラム: VyattaでSDNを作ってみた - 松本直人
- データセンターで何が起こるのか
- Part 1 SDN/OpenFlowがデータセンターネットワークに与える影響 - 大久保修一
- Part 2 「ある朝、上司は突然に...」 - 伊勢幸一
- 実用化に向けて続々登場 ベンダー各社が掲げるOpenFlowソリューション
- Part 1 クラウドデータセンターソリューション ProgrammableFlow - 岩田淳
- Part 2 ネットワークの複数の層をサポートしSDNを実現するCisco ONE - 生田和正
- Part 3 OpenFlowネットワーク構築に必須のテストツール
- Part 4 ネットワークの革新を推進する新世代スイッチPica8製品
- コラム: エンジニアから見たOpenFlowの憂鬱 - ともちゃ
- OpenFlowがネットワークシステムに与える影響は?
- Part 1 OpenFlow適用範囲の見極め方 - 太田安信
- Part 2 実際に構築してわかったビジネスの可能性 - 前田繁章
- Part 3 OpenFlowでネットワークアーキテクチャはどう変わるか - 金海好彦
- Part 4 もしもOpenFlowで作ってみたら? - cedenki
最後に
今月号、凄く面白かったです。
というか、Software Designといいつつ、、、、ソフトウェアじゃなくてスイッチ等のハードウェアとかプロトコルの話が大半なのもイイです。 SDN(Software Defined Network)だからOKなのかも知れません。
昨年、私が書いてた連載で「まだまだ伸びる光通信技術」とか「光スイッチング技術」を書いてもOKだったので、そこまで意外というわけでもありませんが。。。
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