IIJ外気冷却コンテナ利用の「松江データセンターパーク」を発表
IIJが、外気冷却コンテナ型データセンターを利用した「松江データセンターパーク」の構築を開始しました。 今まで「モジュール型エコ・データセンター」と呼ばれていたものに、「IZmo(イズモ)」という名前もつきました。
「IIJプレスリリース: IIJ、商用として国内初となる外気冷却コンテナユニットによるデータセンター「松江データセンターパーク」を構築開始」
今月初めに、現在行われているコンテナ型データセンター実験場に見学に行ったのですが、実験上で利用されていたコンテナ型データセンターがバージョンアップしているようです。 新しく発表されたコンテナ型データセンターは、以前の横幅3mのバージョンよりも横幅が50cm短くなり、運送費用が1/3に低減されたと発表されています。
モジュール内に設置するラックを傾斜配置することで、ITモジュールの幅を2.5m以下にしつつ、必要な内部スペースを確保しています。これにより、トレーラー等の特殊車両ではなく通常の大型トラックでの運搬が可能となり、特殊車両申請等の手続きに要する時間が不要になるほか、輸送コストを約1/3まで低減できます。
トレーラーではなく汎用的なトラックで運搬することが可能であるのが大きな特徴のようです。 海上ISOコンテナは、運送時に専用トレーラーと通行許可が必要ですが、今回発表されたIZmoは汎用トラックで運送可能なので許可が不要となり、運搬コストが低減されるようです。
幅が1/6狭くなってる!
幅が50cm狭くなってますが、内部のラック数は9のままとなっています。 以前のバージョンと比べて頂くと、ラック配置の変化が非常に興味深いです。
「人が入らないことが前提」という設計思想が如実に現れているように見えます。 これは確かに長時間中に入って作業したい環境ではないですね。。。
人が内部を移動するスペースを縮小しつつ、ラックの配置を工夫することで、専用ラックではなく汎用のサイズのラックを利用可能にしたようです。 これにより、幅を1/6縮めつつも、通常の汎用的ラックマウント機器を利用可能であるという利点は残せたとのことでした。
完成予想図
幅が変化したことで、施設の完成予想図も大幅に変化したようです。 密度が上昇しているように見えます。
実験時のブログ記事
実験時のコンテナ型データセンターの写真と私が書いたブログ記事は、以下をご覧下さい。 約1万7千字と、ちょっと長いのですが特区関連の規制緩和などを含めて書いてみました。
「IIJ外気冷却コンテナ型データセンター実験に見る和製クラウドの未来」
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