Yahoo!JAPANとIDCフロンティア、福島にデータセンター建設を決定
以前取材に伺ったIDCフロンティアがYahoo!JAPANと共同で郊外型データセンター建設決定のプレスリリースを行いました。
「Yahoo! JAPAN、福島県白河市に環境対応型の大規模データセンター建設を決定〜グループのインターネットサービスの戦略的基盤強化へ〜」
2012年3月末に竣工予定、敷地面積が約25000平方メートル、必要に応じて追加が可能なモジュール型で最初に建築される第1棟および管理棟の延床面積が約8,200平方メートル、最大6棟で第2〜6棟を合わせた延床面積が約36,200平方メートル、鉄骨造という仕様になるようです。
Yahoo!JAPANグループ内のインターネットサービス、IDCフロンティアのパブリック型クラウドサービス「NOAH(ノア)」、及びコロケーションサービスを提供する予定であるとのことでした。
今回発表された「新白河データセンター(仮称)」は福島県白河市に建築されます。 福島県といえば原発がある県というイメージがありますが、原発のすぐ隣というわけではなさそうです。
完成予想図
以下のような完成予想図がプレスリリースに掲載されています。
続々と発表される郊外型データセンター
さくらインターネットが今年6月に北海道石狩市での新データセンター建設を発表し、IIJが8月に島根県松江市でのコンテナ型の新データセンター建設を発表しました(参考)。
このようなプレスリリースを見ていると、これまでの東京一極集中のデータセンター事情が変化しはじめているように思えます。 「クラウド」という方式の普及によって、顧客がデータセンター内部に入らないという前提で設計が可能となったことで、東京や大阪以外でデータセンターを構築しても顧客獲得を期待できるという変化が大きいのだろうと思います(ここら辺の話の詳細は8月に書いたIIJコンテナDC記事をご覧下さい)。
それぞれ、今回のIDCフロンティアによるプレスリリース同様に外気空調方式を採用して消費電力削減を行っているという特徴もあります。
「郊外型+外気空調による冷却」というセットが日本におけるiDCの最新トレンドと言えそうです。
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