性善説と性悪説が混在するオンラインコミュニケーション

2009/7/31-1

オンラインでのコミュニケーションで面白いのは、全く知らない人が善意で助けてくれる事があることです。 同時に、全く知らない人が罵倒しにくることもあります。 驚くべきは、全く同じ人物があるところでは善人として振る舞い、別のところでは悪人として振る舞うことも珍しくはないことです。

もちろん、そのような傾向はオンラインだけではなく、実世界でもあります。 例えば、駄目駄目社員が実はスーパーマンだったり、ぐうたら駄目記者が驚異的なグルメ知識を持っていたりするかも知れません。

ただ、オンラインコミュニケーションだと顔が見えない分だけ行動が顕著になっている気がします。 また、長期間オンラインコミュニケーションを行っていると慣れとともに言動が先鋭化しがちであるとも思われます。 そして、オンラインコミュニケーションに慣れた人は、聖人と意地悪を瞬時に切り替え、あたかも同時に二つの顔を使い分けるようになっているように観測出来る事もあります。

うつりきな人々が観測できるオンラインコミュニティは、猫の群れだと思うと良いのかも知れません。 愛嬌があり、クニャッとしていて動作がたまらないのですが、非常に気まぐれで興味の対象もすぐに変わり、寒い時にはゴロニャゴーと言って寄ってきますが、暑いとシカトされるような感じです。

いや、オンラインコミュニティというよりも、一部のエンジニアコミュニティとかWeb界隈コミュニティですかね。。。

性善説と性悪説が同時に発生し、愛すべきだが油断ならない。 集合することで驚異的な知を産み出す一方で、集合することで極限まで愚かにもなる。 まさに雲をつかむような存在なのかも知れません。

そんなネットユーザの集合体に魅了され続けている私も、きっと自分では気がつかないうちにかなり先鋭化してると思う今日この頃です。

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