猫踏んじゃった
「猫踏んじゃった」をピアノで弾いているところを聴いた事がある方は非常に多いと思いますが、実はあの曲は元々「猫」を「踏んづける」ような歌ではないようです。
元の曲はドイツの「ノミのワルツ(Floh Walzer)」という曲らしいのですが、日本語の歌詞が作成された時に語呂が良いからという理由で猫を虐待するような曲に変わったそうです。 (猫踏んじゃった資料室に色々書いてありますが、どこまでが本当かは私には判断出来ませんでした。)
「wikipedia:猫踏んじゃった」では以下のように由来が記述してあります。
NHK『みんなのうた』では阪田寛夫が作った歌詞が使われた。また、丘灯至夫が1954年に作ったという別の歌詞も存在する。
また、各国で以下のように呼ばれているようです。 ただし、wikipediaというぐらいで、どこまで本当なのかは良くわかりません。
- ねこふんじゃった(日本)
- ねこのマーチ(ブルガリア)
- 猫の踊り(韓国)
- 子猫之舞(台湾)
- 黒猫のダンス(ルーマニア)
- 犬のワルツ(ロシア)
- 犬のポルカ(チリ)
- 蚤(ノミ)のワルツ(ドイツ)
- ノミのマーチ(ルクセンブルグ)
- アヒルの子たち(キューバ)
- 三羽の子アヒル(キューバ)
- ロバのマーチ(ハンガリー)
- お猿さん(メキシコ)
- 豚のワルツ(スウェーデン)
- お箸(イギリス、アメリカ)
- トトトの歌(イギリス、アメリカ)
- お箸(南アフリカ)
- カツレツ(フランス)
- チョコレート(スペイン)
- 公爵夫人(デンマーク)
- 三女の足(デンマーク)
- 道化師ポルカ(アルゼンチン)
- 追い出しポルカ(マジョルカ島)
- 橋(イギリス、アメリカ、カナダ、ハンガリー)
- 黒のメロディー(ユーゴスラビア)
- サーカスソング(イギリス、アメリカ、カナダ)
「猫踏んじゃった」に興味を持った経緯
最初はピアノで「猫踏んじゃった」を弾いていた人がいました。 そして、雑談の中でスウェーデン語を話せる知人が「スウェーデンではカレヨアンソンという歌なんだよ」という話をしたので、興味を持ってWeb検索しまくりました。
確かに「Kalle Johansson」という単語で検索をすると「猫踏んじゃった」が出てきます。 Kalle Johanssonの意味ですが、Kalleが一般的な名前で、Johansson(hは発音しないので、ヨハンソンではなくヨアンソンらしい)が一般的な名字らしいです。 日本語で言うと「田中一郎」とか「鈴木一郎」とか「佐藤太郎」みたいなものでしょうか?
YouTube(YouTubeで検索)やwikipediaスエーデン語版を見ると、確かに個人名なKalle Johanssonさんが出てきます。 例えば、有名アイスホッケー選手にKalle Johanssonさんがいるようです。 なお、Calleさんという人も存在するようです。 現スウェーデン国王のカール16世グスタフ(Carl Gustaf Folke Hubertus Bernadotte)の愛称もCalleであるようです。
スウェーデン語検索をしてくと「Kalle Johansson, Kalle Johansson, Kalle, Johan Johan Johansson」という歌詞も出てきます。 何か、モロ人の名前だと思うと、ちょっと笑える歌詞です。
なお、ドナルドダックはスウェーデン語では「Kalle Anka」のようです。 Ankaはアヒルの意味らしいです。 「Kalle Anka」で画像検索すると、確かに見慣れたドナルドが登場します。
日本語wikipediaにようるとスウェーデンでは「豚のワルツ」らしいのですが、これ本当なんですかね? もしくは、別の親しまれた名前もあるということでしょうか?
余談
wikipediaに記載されている歌のタイトルを見る限りは、動物をモロに虐待している歌詞に仕上がっているのは日本だけのような気がします(他の国のを全部調べたわけではないので、本当にそうかはわかりません)。
まあ、昔の童歌(民謡?)で寺の和尚さんが紙袋に猫を入れて蹴るという歌詞があるぐらいですからね。。。 その曲の歌詞は以下のような感じだったと思います。 うろ覚えなので、微妙に間違っているかも知れないのでご注意下さい。 また、地域によってバリエーションがあるかも知れません。
山寺の和尚さんが 鞠は蹴りたし鞠は無し(毬???) 猫をかん袋に押し込んで ぽんと蹴りゃ ニャンと鳴く ポンがポン ニャンがニャンと鳴く ヨーイヨイ
幼少の頃は何も気にしていませんでしたが、今思えば「ボール(まり)が無いからって猫入れて蹴るのか?しかも寺の和尚さんが?」と思えますよね。。。
「猫を踏む」という歌詞になったのも、以下のような歌や行動が一般的だった時代という背景があるのかも知れません。 今でこそ「猫を踏まないで〜〜」と言いたくなるのかも知れませんが、数十年前は感覚が違ったのかも知れないと思った今日この頃です。
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