誤爆の名産地

2009/2/17-1

ブログやtwitterなどを使って不特定多数に対するオンラインコミュニケーションを行っていると、意図せずに関係ない人を誤爆してしまう事があります。 私も良く他人の短い文章を見て「自分じゃないか?」とドキッとする事が多いです。

例えば、ついさっきまで会っていた人がtwitter上などで「我慢したぞ」と一言書くと、「え?何か悪い事してた?何?何!?」と動揺してしまいます。

あと、良くあるのが会社などの愚痴をぼかして書いていたら、全然関係ない人が「ごめんなさい」と言い出すというのもあります。 プライベートでの愚痴を書いたら会社の人を不快にさせるというのもありそうです。

何でこのような事が発生するのだろうか?という事を考えたのですが、きっとコンテキストの違いなんだろうと思いました。 オンライン上の多対多コミュニケーションでは、コンテキストが共有されずに各自が自分の状況のみをベースに考えます。 そのため、特定の表現が出た時に、「自分の世界」という基準のみでその文章そのものを評価してしまい、全然違った結果を導きだすのだろうと思います。

そして、オンラインでの多対多コミュニケーションでは、たまに全然関係が無い人が勝手にブチ切れて向かってくる事があります。 これも恐らく前提となる条件の違いによって発生する勘違いが原因となる事が多い気がしています。

こう考えると、インターネットは恐らく誤爆の名産地なんだろうと思います。 オンラインにて掲載する文章の「真実」は執筆者にあったとしても、「読解」は文章執筆者の側にはありません。 読む人によって無限の「読解」があり得て、それが誤爆を発生させるのだろうと思います。

インターネットに限らない話だろうとは思いますが、インターネットほど誰でも気軽に情報アクセスできて、しかも発信もできてしまう場所も他にはありません。 そう言う意味で、ネットは広大であり、かつ怖い場所だと思う今日この頃です。

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