インターネットは贅沢品か必需品か?メキシコのネット課税

2009/10/23-1

メキシコで、インターネットやケーブルサービスに対して3%の課税が2010年から開始されることに対する抗議活動がTwitter上で行われています。 今、この瞬間も「 #InternetNecesario 」というハッシュタグで様々な人々が抗議発言を行っています。

この話題を最初に知った時に、3%の課税が何故それほど大きな抗議活動になるのかが、いまいち良くわかりませんでしたが、Global Voicesの記事で解説されていました。 課税というのは必需品ではなく贅沢品に対して行われるものであり、課税されるというのはインターネットが贅沢品であると認定されるという意味があるようです。 そのことに対して「インターネットは必需品だ」と抗議活動を行っているようです。 ハッシュタグの「#InternetNecesario」も「Internet is Necessity(インターネットは必需品)」という意味のようです。

メキシコでインターネットが贅沢品であると認定される根拠としては、上位20%の富裕層が全体の半分の通信費を払っているという点が挙げられたそうです。 確かに、様々な論文などを読むと、メキシコ以外の国でも、インターネットが主に富裕層やエリートのものという地域が未だに多いというイメージがあります。

この課税が開始されることで、インターネット接続料金がさらに値上がりして、低所得者層のインターネット利用を阻害する事を懸念する声もあるようです(反論としては「大きな影響は無い」というものがあるようです)。 ロイター記事は以下のように述べています。

Critics warn the tax would retard the growth of telephone and Internet use among low-income Mexicans but defenders say it will only have a small effect.

インターネットそのものに課税というのは、個人的にはあまり馴染みがない概念でした。 法案そのものは10月21日早朝に通過したようなので、2010年からメキシコではインターネットに対して3%の課税が行われるのかも知れません。

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