アメリカギーク美女軍団
「Nerd Girls」という集団があるようです。 Newsweekで「Revenge of the Nerdette : 動画」という記事がありました。
紹介ビデオでは美人女性が「今、実装に使ってるFPGAなんだけど」とか「ソーラーカーの電気系統全体を担当してたの」とか「赤外線装置のリバースエンジニアリング」とか言ってます。
Nerd Girlsはアメリカのマサチューセッツ州にあるタフツ大学(Tufts University)のKaren Panetta教授がアドバイザーとして活動している団体のようです。 2002年の大学内広報で女子大生が太陽電池で稼動するソーラーカーを作っている話が掲載されています「Tufts Journal: Nerd Girls : Build a car? No sweat for these women in engineering」。 (2002年当時は今の状態とは結構違ってそうです。)
Nerdgirls.comのAbout the Nerd Girlsページを見ると活動目的は女性がエンジニアリング界へ進出しやすい雰囲気を作る事のようです。 以下、Nerdgirls.comより設立主意部分を引用します。
WHO WE ARE
We are a growing, global movement which celebrates smart-girl individuality that’s revolutionizing our future.
OUR MISSION
We want to encourage other girls to change their world through Science, Technology, Engineering and Math, while embracing their feminine power.
THINGS WE BELIEVE
- Brains are beautiful
- Geek is Chic.
- Smart is sexy.
- Not either/or.
活動としてはメールやWeb経由の質問に答え、困っている人を技術的に助けることだそうです。
Newsweekの記事では、女性が男性化することによって学術界やエンジニアリング界にいるのではなく、おしゃれな女性がバリバリエンジニアであることに違和感がない雰囲気を作り出そうとしていると書いてあります。
最後に
理系人口の減少などを問題として提起されることがしばしばありますが、やっぱりここまで垢抜けた活動を大学とかがやると色々変わるのかも知れないですね(大学じゃなくてもいいとは思いますが、技術的バックグランドがある団体が良いと思います)。
ACMのWomen in Computing分野で発表されている論文の多くで「エンジニアリング界に対する女性進出が進まないのは文化的側面やイメージが大きい」と述べられていることを考えると、このような活動は有効なんだろうと思います。
バリバリエンジニアとしての実力をつけつつ、全力でおチャラけるのは非常に難しそうですが、それができる数人がまとまると世界を変革できるかもしれない凄い力になりそうな気がした事例でした。
おまけ。余談。
昔はGeekという単語に対してイメージは、 プラスよりもマイナスな部分が多かったため、仲間内で「オイ、Geek野郎!エヘエヘエヘ」というような雰囲気がありましたが、 最近は「Geek」という単語にプラスなイメージがついてきてしまったため、 マイナスなイメージを持つ「Nerd」へと昔の「Geek」は移行している気がします。
日本でも数年後には「Nerd」という単語が徐々に浸透していくのかも知れないですね(って、それはないですかね。。)。
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