盗作大学レポートを厳しく取り締まればいいと思う
「ハーバード大学医学部留学・独立日記 : Plagiarism (盗作)」という記事がありました。 (さらに元ネタ 5号館のつぶやき : ネット時代のコピペ・レポート・リテラシー)
ハーバードでは、”いかなる理由であれ、レポートを盗作したものは通常は退学に処する”そうです。
GoogleやYahooで検索を行い、ですます調だけを変更して提出というレポートは驚くほどあります。 そして、それをやっている側にはあまり罪悪感もリスクも感じていない場合があります。
日本では、コピペレポートやテストでのカンニングなどの不正行為があった場合、その学期の全ての単位を剥奪されるという対応が多いような気がします。 しかし、実際には先生による「恩赦」で、大学事務等には伝えずに「穏便に」済ますこともあります。
結果として、盗作に走る学生が後を絶たないのかも知れません。
レポートの公開とタレコミ?
レポートがコピペであるか無いかを少数の教員で判断するのが難しいという側面もあるかも知れません。
既にやっているところは多そうですが、授業を受講している生徒同士が全てのレポートを相互に確認し合い、コピペを発見したら匿名で通報できるようなシステムがあれば盗作の発見の確率が上昇します。 知らない誰かがコピペであることを発見するかもしれないという「リスク」が盗作を思いとどまらせるかも知れません。
また、「公開」することの意味やそれによって発生する責任などを体験しながら学べます。 例えばブログであっても、記事を読んだ後で特徴的な単語を使って検索をして、それが盗作でないかどうかを確認してまわっていると思われるアクセスログを見ることがあります。 本当に公開の場で「やらかして」しまう前に、大学の授業という閉鎖的な場で、その恐怖を味わっておくのは良い事だと思われます。
余談
「検索エンジンで検索ができるようになったから」という話題もありますが、検索エンジンが一般的になる前からレポートのパクリは行われていました。
私の学生時代、大学のレポートはLatexで記述して印刷されたものという条件がついている場合が多かったです。 そのような環境下で、レポート〆切寸前に盗作されたレポートを提出することに精を出している人もいました。
例えば、以下のような事例を見聞きした事があります。
- 全員のホームディレクトリがNFSで共有されていたため、"find /home/ -exec grep --with-filename 課題名 {} \;"というコマンドで作成中の課題を探して「参考」にする
- ネットワークプリンタが利用されていたので、プリントされたまま忘れ去れている課題を「参考」にする
検索エンジンによって盗作が簡単になったことは事実ですが、盗作をしてでもレポートを出そうとする行為は検索エンジンが普及する前からずっと行われてきています。 単位を取得する事が目的であり、中身を学ぶことが目的ではないのが問題なのではないかと思われます。
なお、最近は手元のノートPCの処理能力や記憶容量増加により、NFSを使わずに手元で編集することが増えたりプリンタを自宅に持つ人が増えたため、上記手法はあまり有効ではないと思われます。 時代とともに目的に対する手法は変わっていくんですね。。。
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