「素晴しい提案」をしてしまうとき
一見もっともらしい「素晴しい提案」をしてしまい、それが元で崩壊へのデスマーチをトリガーしてしまう状態というのはどんなものだろうか、と考えてみました。
技術的な視点で見ると非常に素晴しい反面、ニーズが全く無かったがために時間だけを無駄に浪費してしまい、全てが無に帰する状況があるかも知れません。 一見素晴しい解決方法に見えた反面、実は恐ろしく大きな穴が存在しており、その秘孔を突かれてバラバラにという状況があるかも知れません。 そして、その「素晴しい意見」を述べている人は、その人なりに信じるものを善意で発言している事が多いかも知れません。
ただし、「素晴しい提案」によって一致団結が発生し、後に「あれはやばかった」と酒の肴にしつつも大成功という結果に繋がる可能性も捨てきれません。 結局、「最悪の発案」だったか「世紀の発案」だったかを分けるのは結果なのかも知れません。
以下、一部自戒を込めて。。。
- 技術的に完璧である美しいものを発見してしまうが、何に使うのかは思いつかずに美しさだけで社内を説得できてしまった
- 偉い人同士の意見が微妙にずれているが、両方とも正しく聞こえる
- 偉い人同士が正反対の意見を述べ合っており、それを理解もしくは調停できる人が誰もいない
- 独裁者が他人の意見を認めない状況で、かつ、本人は自分をアイディア豊富だと思っている
- 初めてテーマを聞いた瞬間に3秒で思いついたが、何故他者がそれをやっていないかを全く調べていない
- とりあえず特許は取ったがデプロイメントに関しては1ビットも考えていない
- プレゼンが異常にうまい
- できるかどうかはわからないが受注してしまった
- 工数を考えずに、技術的な美しさだけで発言している
- 自分の置かれている立場や役割を忘れ過ぎて、客先において技術的な真実のみを追究し続けた発言を連発
- その道の権威が言っていた
- ある道では権威な人が他人の分野に口を出している
- 永遠にブレスト段階であり、収束をさせるつもりが無い
- 素晴しい技術があれば営業努力をしなくてもユーザはついてくると思っている
- 既存のアプリケーション/サービスを全く調べていない
- 既存のユーザが存在しているアプリケーション/サービスの優位さを認識していない
- 既存のものよりちょっとだけ優位な機能があれば、ユーザは大挙して移動してくると考えている
- 全てのユーザの基準が自分の基準と同じだと思っている
- 広告を張れば収入になると思っている。何故広告主が広告を出したいかまでは深く考えていない
- 最も困難な部分は丸投げ
- 作業をするメンバの能力を全く考慮していない
- どんな小さな事であっても、発表の穴を見つけて叩く事は良いことであると信じている
- プロジェクトとして成功することよりも、目先の議論に「勝つ」事に主眼が移ってしまっている
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