ブログはロシアンルーレット

2008/4/4-1

ブログをロシアンルーレットに例える事が出来るのではないかと思う事があります。 ブログ上に何かの記事を書くたびにトリガーを一度引いている感覚です。

実弾

ブログにおける「実弾入り」とは、ある特定の人が見て、特定の感情を抱いて、特定の行動を取るという3点セットがそろう瞬間であると思います。

誰もが納得する文章はありません。 文化や常識や立場が変われば、思想も変わってきます。 何を書いても世界の誰かは反感を持つものです。 「あ」と一言だけ書いたとしても「何短いゴミ撒き散らしてるんだよ!」と怒る人がいるかも知れません。

問題は、反感を持つ人の目に触れるかどうかだと思われます。 そして、それが「実弾当たり」に相当します。

特定の感情を抱いた人が、自分と思想が似通った人に宣伝してまわる場合もあります。 そして、特定の感情が積み重なって増幅され、大きな波となり「祭り」へと発展するかも知れません。

「祭り」へと発展する「実弾」と、ちょっと痛い目にあう「ゴム弾」、ちょっと嫌な思いをする「空砲」など様々な種類の弾丸が入っているかも知れません。

弾倉の大きさ

現実のロシアンルーレットをやった事がないので本当のところは良くわからないのですが、現実とブログの大きな違いは「弾倉の個数」にあるのかも知れません。 現実の銃であれば弾倉は有限で可視化されていますが、ブログの場合は弾倉の大きさが見えません。 ブログの場合は記事によって弾倉サイズが変わります。 2個かも知れませんし、無限に大きいかも知れません。

慣れが怖い

ブログロシアンルーレットの一番怖い点は「慣れ」なのではないかと思われます。 「これを書いても大丈夫だろう」という心の緩みが徐々に大きくなっていく感覚です。 「前のこれが大丈夫だったからもうちょっと」を連続して続けていると、ある瞬間に一線を越えてしまうのかも知れません。 徐々に弾倉のサイズが小さくなっていることに気がつかないイメージです。

コミュニティと弾倉

特定の興味を持ったコミュニティ内での発言では、弾倉のサイズは非常に大きくなっているかも知れません。 同様の思想を持つ人同士が集まっているため、許容の範囲が共有されているためです。

ただ、そこに外部の人が入ってきたときが「実弾当たり」になる可能性があります。 弾倉が大きいからと言って、弾が出ないというわけではありません。

弾倉が大きいときに「当たり」を引いてしまうときが一番痛いかも知れません。 当たらないと信じてトリガーを引いているからです。

「その業界では当たり前」というような内容が非常に批判的に報道されるのを良く目にしますが、これは同様の構造なのではないかと思います。

大きく紹介されると弾倉が小さくなる

大きく紹介されることは、多くの人の目に触れるということです。 そのため、その内容に反感を持つ人の目に触れる可能性が高まります。 見ている人が少ない記事と比べて、大きく紹介される記事は「弾倉が小さくなっている」と言えるかも知れません。

ソーシャルブックマークされることを嫌う人は、このような状態を肌で感じているのかも知れません。 (嫌う人に対して「そんな内容公開するな!」という意見もあると思いますが、まあ、とりあえず。。。)

例えば、Yahoo!トピックスで紹介されたときの記事である「勝者と敗者の違い」や「優秀な社員を辞めさせない方法」のコメント欄は非常に盛り上がりました。

そして今日もトリガーを引いている

と言いつつ、書いてます。。。

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