未来のエンジニアへ
本サイトの「お問い合わせ」コーナーより、以下のようなお問い合わせを頂きました。 非常に頑張って欲しいので、ブログに書くことにしました。
今、中3で将来プログラム関係の仕事就きたいのですが 英語が苦手でプログラムを書くときのC言語(英語の部分)に四苦八苦しています。 そんな私でも頑張ったらプログラム関係につけますか?
英語は必要ではない
現在は、C言語を勉強するのに英語はあまり必要ではありません。 今向き合っているC言語は、英単語が多く含まれているかも知れませんが、それは英語ではなくCという言語です。 英語よりもずっと素直で可愛い奴です。
恐らく、C言語の関数や構文に含まれる単語等を覚えるのが大変であるという意味だと思います。 確かに使い慣れないアルファベットが羅列してある物を扱うのはわかりにくいだろうと思います。
ただ、C言語よく利用する関数等はある程度決まっているので、英語の勉強ほど覚える単語数は多くありません。 そのため、ちょっと書き続ければ、苦労した時期が嘘のようにC言語の単語を覚えてしまうだろうと思います。 今は多少苦しいかも知れませんが、すぐに慣れます。
プログラム関係の仕事
頑張ればプログラミング関連の仕事に就けます。 頑張ってください。
ただ、「プログラミング関連の仕事に就くぞー!」といって気合を入れるよりも、書いて楽しい事や、やって楽しい事を発見してください。 そうすれば、自ずと自分の強みを作っていけると思います。
楽しい事は没頭できます。 没頭できる勉強は、勉強ではなく遊びになります。 (他人から見ると勉強に没頭しているように見えるかも知れません。)
最初設定したゴールというのは時間と共に変化するものです。 当初はプログラマを目指していたのが、やっぱり違うものが目標になるかも知れません。
私も最初はテレビゲームが大好きで、ゲームプログラマになりたいと思ってプログラミングの勉強を始めました。 最初は単に画面上に線を描いたり、していました。 そのうち、簡単なレイトレーシングをするプログラムを書いてみたり、ビデオをネットワーク経由で転送してみたくなったり、マルチキャストに興味を持ったり、徐々にゲームとは違う方向に進んでいきました。
目標が変わったとしても、プログラムを書いた事があるという経験は必ず生かされるはずです。 プログラムを書くときに必要になる「考え方」は非常に有益です。 今のうちから経験できれば、将来の財産になると思います。
英語が必要になること
20年前ならば、英語が出来なければプログラミングの勉強で苦労したかもしれません。 それは日本語で書かれた資料が非常に少なかったからです。 当時は、非常に基礎的な本はちらほらあっても、ちょっとした事をしようとすると途端に英語になったりということが普通にあったと思われます。 また、少年少女向けに簡単に解説した日本語の本は、今と比較すると非常に少なかったと思われます。
今は各種プログラミングの本が容易に入手できます。 価格も非常に手頃になっています。 「プログラミングの勉強をしたい」と言えば本を購入してくれる親も多いと思います。
英語が本当に必要になるのは、日本語の文献が少なくなるほど専門的な分野に足を踏み入れ始めてからです。 (最先端過ぎて日本語の本が出ていないという場合もあります。)
そこまで深入りした頃には、プログラミングに関してはある程度の知識が身に付いているはずです。 そうすれば、英語自体がある程度わからなくても、技術は知っているという状態が出来上がるので、英語で書いてある内容も理解しやすくなると思います。 英語は大の苦手だが、自分の専門分野に関する英文ならば理解できるという人は意外と多い気がしています。
英語が必要になるところまで学生時代に行けると幸せ
「英語がないとプログラムを書くのに困る」という状態まで、学生のうちに行けると非常に幸せだと思われます。 何故ならば「英語が必要」になるからです。 受験のためだけに嫌々勉強していたかもしれない「英語」という科目が急に有益なものに見えるかも知れません。
多くの場合、学校を卒業した後に授業で習っていた事の重要性に気がつきます。 学生の間に心から特定の科目を勉強する意味を理解できることは恐らく幸せなのだと思います。
なお、英語ではなく数学や物理が勉強したくなったりすることもあるかも知れません。
頑張ってください
未来のエンジニア様、頑張ってください!!!
他の方のご意見募集
非常に微笑ましいご質問だったのですが、あまりうまく答えられた気がしません。。。
恐らく多くの方が一言、言いたくなるような内容だと思うので、ご意見募集します。 (「やめとけ」と言いたくなる人もいると思いますが、出来れば勇気付けるような内容を希望します。)
本件に関して補足記事等を発見したらリンクを順次張る予定ではありますが、発見してなさそうであれば「お問い合わせコーナー」経由か米欄に書き込んでください。 なお、必ずしも全ての記事にリンクを張るわけではありませんのでご注意下さい。
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