ネットとコンテンツと著作権管理団体に関して妄想

2008/3/21

例の如く妄想ネタです。 私は音楽や著作権に関して完全な素人なので、本稿で記述している内容に勘違いや無知が含まれている可能性が高いです。 間違いなどに気づかれた方はご指摘頂ければ幸いです。

YouTubeやニコニコ動画にアップされている、オリジナル歌詞動画などを見ていると本当に楽しいです。

「オリジナル歌詞を作って配っている才能ある人たちが、それをメインにして生活できるようになったらもっといいのになぁ」と最近思うようになりました。 いわゆる「好きを貫く」系で食べて行ける世界があればネット上で見られるものの質が激しく上昇します。 「カラスの巣 : ニコ動に投稿している本当のプロによる犯行をまとめてみた」でプロによる作品が紹介されていますが、やはりプロの作品は凄いと思います。

ネットで高品質な物が大量に公開されて、それが人気になれば、既存のネットと著作権系の議論も色々変わってくるような気がします。 既にテレビや映画などで流れているコンテンツをインターネット上で再利用しようとする動きは各所でありますが、どうも劇的に話が進みそうにはありません。 コンテンツホルダー側からすれば至極当然で今リスクを取って賭けに出るよりは、確実に儲けになるまで出来るだけ権利を最大化する方向を目指すのだろうと思います。 「乗り遅れたら本格的にヤバイ」という雰囲気が濃厚になるまでは現状は大きく変化しなさそうな気もします。

ネット発が増加するのでは?

既に各所で行われていますが、ネット上に意図的に流してある程度人気が出たところで、商業ベースに切り替える方式が今後は増えそうな気がしています。 ネット発⇒既存メディアへの流れです。

現状では、既に力がある魅力的なコンテンツに人は集まります。 知名度があるコンテンツに対抗するために、まだ知名度が低く普通ではアテンションを集めにくいコンテンツは、興味を持ってもらうためにネットに流そうとする動きが増えるのではないでしょうか。 ブログで書いてから本へという流れが増えてきていますが、アテンションを集められるだけ集めてから出版という意味では、このようなイメージかも知れません。

ネット発から既存のメディアへの流れが加速すれば、そこを狙って新人やセミプロな方々が渾身の作品をネットに放出する事例も激増するかも知れません。 そして、ネット発の力が大きくなれば、誰かに言われなくてもコンテンツホルダーはコンテンツをネットに出すようになるかも知れません。

著作権管理団体?

ネット発系コンテンツを作る人を考えると「出来るだけ広く普及はさせたいけどどこかでは儲けたい」と思う人もいると予想されます。 このような人たち(主に個人?)が無料公開したコンテンツで収入を得るにはどうなれば良いのだろうかと妄想してみました。

「広告」という話もありそうですが、何となく今回はそれは範疇外とさせていただきました。

今回妄想したのは「個人利用は無料だけど、商用利用はお金取るよ」をやってくれるライセンスです。 もしかしたら、クリエイティブコモンズ(Creative Commons)そのままでも良いのかも知れません。

ただ、恐らく問題はライセンスではなく「お金をどうやって回収するか」だと思われます。 個人や小規模組織だと非常に大変です。 「出来るだけ多くの人に無償で使って欲しいけど、それでお金儲けをしたい人からはガッツリお金をもらってね」と言って、コンテンツを丸ごと委託できれば楽だなぁという考えました。

例えば、コンテンツがヒットしてラジオ,テレビ,有線放送等で紹介されたときに、著作権管理団体が放送分の利用料を徴収してくれたりすると嬉しいのではないでしょうか。 私的録音補償金の分け前をもらえたら嬉しいのではないでしょうか(私的録音補償金の賛否に関しては今回は範疇外で書いています)。 商業ベースでアーティストが曲をカバーしたときの料金や、商業ベースのコンサートで曲が使われたときに自動的に利用料を徴収してくれたら嬉しいのではないでしょうか。 そして、各個人との交渉を毎回する必要がなくなるため、商業ベース組織は著作権管理団体が管理しているネット発コンテンツを安心して使えるようになるような気がします。

個人が他人に公開したりする行為に関しては全く咎めず、商用利用だけに課金するようなサービスがないか、 JASRACジャパンライツクリアランスイーライセンスのサイトを見てみました。 しかし、クリエイティブコモンズ運用代行のようなサービスはなさそうな気がしました(嘘だったらごめんなさい。。。)。

最後に

音楽だけではなく、flickrに掲載した写真などを含めてクリエイティブコモンズ運用代行サービスってないんですかね?

あったら、使ってみたいと思った今日この頃でした。 なお、「プロがお金を払ってまで使いたいと思えるようなコンテンツをお前は作れんのか!」と言われれば、「NO」としか言えないのが弱いところではあります。

以上、例の如く根拠のない妄想でした。 誰か詳しい人教えて下さい!!!!

最近のエントリ

過去記事

過去記事一覧

IPv6基礎検定

YouTubeチャンネルやってます!