有名人とブログ
「ブログで注目を集められるのは有名人ばかりだ」というような意見を目にすることがあります。 私もそう思っていました。 しかし、最近多少考えが変わってきました。
有名人のブログは読者が多いのか?
リアルの世界で有名だからといって、ブログの世界でも読者を多く集められるかというと、そうでもないという気がしてきました。 有名人がブログを通じて何かの重大発表をしたり、何かをやらかした時には注目されます。 しかし、その注目は一瞬です。 それが継続するわけではありません。
ちょっと前であれば「ブログをやっている。最先端だ!」というようなこともあったかも知れません。 今はブログをやっていて当たり前ぐらいの雰囲気があります。 その中で、読者を多く集められている「有名人」は、全体からするとまだほんの一部なのではないでしょうか。
世の中には様々な「有名人」がいます。 テレビに出るような「有名人」もいれば、特定の業界ではネ申とされるようなニッチな「有名人」もいます。 全ての年代の、様々な業界の「有名人」を全部合わせた数と比較すると、ブログで読者をつなぎとめることに成功している「有名人」は思っているほど多くはないのではないかと、最近は思います。
例えば、ブログのランキング等で出てくる「元々有名人」はあまり多くありません。 どちらかというと、ブログを通してWebの世界で知名度が上昇した人の割合が多いような気がします。 (いや、そもそもブログのランキング見て判断しているところがアレなのは、そうなのですが。。。)
専門性
「有名人」は自分のフィールドの専門化であり、文章を書くことが専門ではない場合も多いです。 思っている内容を噛み砕いて文章という形に落とすのは訓練が必要で、その訓練をしていない場合も多いのではないでしょうか。 さらに、自分自身がコンテンツであるような人であっても、それが自分にとって「あたりまえ」と化していれば、ちょっとしたことを楽しいネタであると気がつくことができません。
インターネットと親和性が高い話題の振り方などが専門というわけでもありません。 さらに、年齢も地位も知名度もあまり意味をなさず、書いた文章の意味が最も大きな要素となるネット的な状況を理解することも難しいのかも知れません。 いくら地位がある人であっても、間抜けな事を書けばあらゆる人に堂々と非難されるのがネット的な文化だと思われます。
そして多くの「有名人」は、そもそもパソコンが苦手である場合もあります。
ブログコンサルタント
そう思うと、ブログを書いて読者を集め、さらに読者をつなぎとめることを生業とするコンサルタントという存在が出現してくるのではないかと思いました。 いや、恐らく、そのような事を生業とされている人は既にいると思います。
「有名人」の脳みそからネタを「発掘」し、まとめあげて、磨きをかけ、さらに粗を削ってから公開するような、そのようなブログゴーストライターに近い存在が今後増えていくのかも知れないと予想してみました。 そうなってくると、将来は「ブログの世界は有名人ばかりだ」という状況が本格化するのかも知れないとも思った今日この頃でした。 何かちょっと寂しい気もしますが。。。
追記:2008/3/14
さらに噛み砕いてわかりやすい解説記事:「タケルンバ卿日記:ブログのソリューション化」。
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